6月23日、アメリカニューヨークのマンハッタン映画祭で開催された授賞式でドキュメンタリー映画「国有臓器」が「最優秀人権ドキュメンタリー賞」を受賞した。
「国有臓器」は中国共産党(中共)が、法輪功学習者に行う、生体強制臓器収奪の実態を描いたドキュメンタリー映画だ。授賞式に出席したニューヨーク在住の法輪功学習者、黄万青さんは「制作側を代表して賞を受け取ることができ、大変光栄に思う。中国の人権状況に対するみなさんの関心と支援に心から感謝する」と述べた。
黄万青さんは映画の中で自身の弟の話を語っている。弟は20歳を過ぎた頃、「真・善・忍」という法輪功の教えに従い、善良な人であり続けようとしただけで、上海で中共に不当に逮捕され、その後行方不明となった。それから21年が経過しても、彼の生存の痕跡どころか遺体さえ見つかっていない。
黄さんは「21年間、一切の連絡が途絶え、絶望と失望に苛まれ続けてきた。しかし、この映画が受賞したことで、新たな希望が見えてきたと感じている」と述べた。
数年にわたる制作期間を経て完成したドキュメンタリー映画「国有臓器」は、被害者本人やその家族、目撃者、そして手術に携わった医師たちの生の声を通して、中共による法輪功学習者からの強制臓器摘出の残忍な実態を明らかにしている。
マンハッタン映画祭の創始者、ニールソン氏は、映画祭開始以来18年間で初めて、映画鑑賞後に涙を流したという感動を言葉に表した。
その他、この映画を見た人々から次のような感想が述べられている。
ニューヨークの観客リサさん
「この映画が世界に向けて現実を伝えてくれることに感謝している。私たちは目の前で起こっている中共の不正な臓器摘出の実態を見ている」
章勇進氏
「もし私たち一人一人が積極的に行動し、映画で見たり聞いたりした内容を家族や友人と共有すれば、私たちの結束した力で中国を改善していくことができる」
また「国有臓器」の監督である章勇進氏は映画についてのビデオメッセージで、「真実は力であり、世界中の人々が一丸となって、今も続いているこの虐殺を止めなければならない」と強く訴えた。
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