米海軍、造船所不足の深刻な課題に直面
米国は、第二次世界大戦での勝利の一因として、損傷した戦艦を迅速に修理し、再度戦場に送り出す能力と、新造艦船を大量に生産する造船所の力があった。しかし、現在の米国はその能力を失い、米海軍の見積もりによれば、修理と保守作業に20年の遅延があり、多くの艦船が配備不能となっている。
造船所と関連施設の不足により、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦のような強力な戦艦が維持、オーバーホール、近代化、寿命延長ができずに退役せざるを得ない状況である。もし米海軍に必要な造船能力があれば、最近改修された4万トンのUSSボノム・リシャールも火災で大損害を受けずに修理や再利用ができたであろう。
さらに、2022年の政府監査院(GAO)報告書「海軍造船所—継続的な課題が造船所の改善能力を危うくする」によれば、2015~19年の間、空母や潜水艦の保守・修理の遅延により、毎年空母の半数と潜水艦3隻の損失が実質的に生じたとされる。同報告書は「造船所の保守の遅延は、艦船による訓練や作戦の実施能力を妨げることで、海軍の即応性に直接影響を与える」と結論付けている。
関連記事
米軍の対イラン軍事行動「エピック・フューリー」が中東を激震させている。圧倒的な火力と斬首作戦による「戦略的麻痺」の衝撃は、台湾侵攻を伺う中共への強力な警告となった。変貌する台湾海峡シナリオの最前線を追う
就役70年を超える高齢爆撃機B-52が、2026年の対イラン作戦でなぜ主力を担うのか。圧倒的な兵装搭載量、核抑止力の維持、近代化改修による最新兵器への対応力など、他機には真似できない唯一無二の理由を解説
米軍特殊部隊がイラン敵陣に潜入し、墜落したF-15E乗員2名を救出した。イラン側の厳重な警戒を潜り抜けたこの「イースターの奇跡」は、米軍の圧倒的な実戦能力を世界に示した。専門家も唯一無二の壮挙と称賛している
トランプ政権がイランやベネズエラには軍事行使する一方、北朝鮮には外交を優先する理由を専門家が分析。核保有の有無が米国のリスク判断と「力の均衡」をどう変えたのか、現代の核抑止力の最前線を解説
米軍は、イラン上空で撃墜されたF-15ストライクイーグル戦闘機の搭乗員である米空軍兵2人目の救出に成功した。