6月の労働力調査によると、就業者数は6822万人に達し、前年同月比で37万人の増加を記録した(pixta)

労働市場が示す継続的な回復傾向と課題

日本の労働市場が継続的な回復を見せている。総務省が発表した6月の労働力調査によると、就業者数は6822万人に達し、前年同月比で37万人の増加を記録した。これは23か月連続の増加となり、雇用市場の持続的な強さを示している。

雇用者数も6139万人に達し、前年同月比で30万人増加し、28か月連続の増加を記録している。特に正規の職員・従業員数は3669万人に達し、31万人の増加となり、8か月連続の増加が続いている。一方で、非正規の職員・従業員数は2121万人と前年同月比で12万人減少し、2か月連続の減少が見られる。

産業別に見ると、「卸売業、小売業」や「学術研究、専門・技術サービス業」などが増加している。

就業率は15歳以上人口の62.0%に上昇し、前年同月比で0.5ポイントの増加を示した。15〜64歳の就業率も79.7%に達し、同じく0.5ポイントの増加があった。

完全失業者数は181万人で、前年同月比で2万人増え、3か月連続の増加となっている。これには「自発的な離職(自己都合)」が3万人増加したことや、「新たに求職」が1万人増加したことが影響している。

完全失業率は2.5%で、前月比で0.1ポイント低下した。非労働力人口は3991万人で、前年同月比で65万人減少し、28か月連続の減少が続いている。

自営業主・家族従業者数は650万人で、前年同月比で0.3%増加している。また、男性雇用者は3301万人で3万人増加、女性雇用者は2838万人で27万人増加している。

非正規雇用者の割合は36.6%で、前年同月比で0.4ポイントの低下が見られる。

このデータは、日本経済の持続的な回復を示しているが、非正規雇用者の減少や完全失業者数の増加など、市場には依然として解決すべき課題が残されている。

関連記事
厚生労働省が10月7日に公表した「毎月勤労統計調査」の2026年8月分結果速報によると、物価変動の影響を除いた1人当たりの実質賃金は、消費者物価指数(総合)を基準にすると前年同月比1.9%増となり、9か月連続で前年を上回った
原油価格の上昇やインフレ懸念を背景に世界的な債券安が進むなか、日本国債の利回り上昇は主要7か国(G7)の中で最も小幅にとどまった。日本は国内総生産(GDP)比で200%を超える政府債務を抱える一方、政府が保有する金融資産を差し引いた純債務は粗債務を大きく下回った。
日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を1.25%に引き上げることを決めた。1.25%は1995年以来、31年ぶりの高水準となる。利上げは前回から3か月ぶりで、これまでよりもペースを速めて利上げに動いた形となった。
総務省は2026年8月の全国消費者物価指数(2025年=100)を発表した。価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は102.0となり、前年同月比1.7%上昇した。
サウジ東西原油パイプラインが無人機攻撃で停止。赤澤経産相は、約200日分の官民備蓄と米国・UAEからの代替調達により必要な原油量は確保できると説明した。一方、中東情勢の不透明感で価格上昇が懸念される