2023年12月6日、北京でアップルストアの従業員が開店の準備をしている(Wang Zhao/AFP via Getty Images)

アップル社が抱えている中国でのトラブル

解説

アップル社は、時価総額でアメリカで最も価値のある企業である。しかし、同社は中国で重大な問題を抱えている。これは、大成功を収めたウォーレン・バフェット氏の投資グループであるバークシャー・ハサウェイが、第2四半期に800億ドル相当以上のアップル株を売却する決定を下した一因であると考えられる。

過去1年間で、アップル社のiPhoneの販売は中国で急激に減少した。地元の通信会社であるHuawei、Xiaomi、Vivo、Oppo、Honorが、価格に敏感で愛国心の強い14億人の中国人の間で主導権を握った。アップル社は中国や他のアジア市場でVision Proを販売しているものの、このアップル製のウェアラブルも期待外れの販売成績に終わっている。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る
習近平の訪米に合わせ、ワシントンで中国の民主活動家や香港人、台湾人、チベット人、ウイグル人らが大規模な抗議を実施。若い世代の参加や団体間の連携、越境弾圧への反発など、海外抗議運動の変化を読み解く
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考