ウクライナのユーザー情報をロシア政府に提供することを拒否した男
テレグラム創始者の多国籍性、訴訟に神秘的な影を落とす
パヴェル・ドゥロフ氏は、ソーシャルメディアプラットフォーム「テレグラム」の創業者で最高経営責任者(CEO)である。彼はフランスで一時的に拘留された後、現在フランス当局による捜査を受けている。彼が持つ複数の国籍が、この事件に神秘的な雰囲気を醸している。
アソシエイテッドプレス(AP通信)によれば、西側諸国の政府は、テレグラムが麻薬取引、マネーロンダリング、過激派活動、児童ポルノの製造に関与していると非難。そして、ドゥロフ氏は複数の国籍を有している。
ドゥロフ氏は、ロシア、フランス、アラブ首長国連邦、そしてカリブ海のセントクリストファー(セントキッツ)・ネイビスの4か国の国籍を持ち、その資産はフォーブス誌の報道によると約155億ドル(約2兆2542億円)に上ると推定されている。
関連記事
ドイツ検察当局が、ナチス政権下で迫害されたユダヤ人の子孫を装い、ドイツ国籍を不正取得した疑いで32人を捜査。少なくとも28人が中国籍で、偽造書類や架空の血縁関係が使われたという
欧州金属協会がEU本部前に棺を並べ、中国製部品の安値流入への対策強化を要求。欧州製造業の空洞化や雇用喪失への懸念が高まる中、EUの対中貿易措置の行方に注目があつまる
ベルギー検察は、半導体メーカーBelGaNの元幹部をスパイ活動の疑いで拘束した。窒化ガリウム半導体の知的財産や営業秘密が中国企業に流出した可能性を捜査
EUはグリーンランドに2億ユーロを投資すると発表した。通信、クリーンエネルギー、重要鉱物を重点分野とし、北極圏で存在感を強める中国共産党とロシアへの警戒も背景にある
軍も産業もエネルギーなしには動かない。脱炭素を急ぐEUと、エネルギー・産業基盤を確保する中国共産党。その差が、ヨーロッパの防衛力と戦略的自立を左右している