財務省(shutterstock)

野村証券の国債取引不正に 財務省が資格停止措置

財務省は11日、証券最大手「野村証券」が日本国債の先物取引で価格を不正に操作したとして、同社に対し国債の入札に有利な条件で参加できる資格を1か月間停止することを決めた。この措置は市場の透明性と公平性を守るための厳格な対応の一環であり、2021年3月に発生した事件に対する具体的な処分である。

2021年3月9日、野村証券のトレーダー(債券や株式などの証券の売買を仲介する職種)は大阪取引所で行われた長期国債先物取引において、不正な手法「見せ玉」を用いて市場価格を操作した。この手法は、売買の意思がないにもかかわらず大量の売り注文または買い注文を出し、市場参加者に誤った信号を送るものである。このトレーダーは特に売りポジションを作り、価格が下がると見込んで安く買い戻し、約148万円の不正利益を得た。

この不正行為は、2024年9月25日に証券取引等監視委員会が金融庁に課徴金納付命令の発出を勧告する形で表面化した。監視委員会はこの取引を詳細に調査し、トレーダーが見せ玉を実施した瞬間の取引記録を分析することで不正が行われたことを突き止めた。

▶ 続きを読む
関連記事
日米首脳会談を通じ確認された日米同盟の「新たな黄金時代」を築く経済安全保障戦略の全貌に迫る
ローウィ研究所が指摘:日本政府はJOGMECを通じ、オーストラリアのライナス社と長期供給契約を延長、ブラジルとも協力。レアアース供給網の「脱中国化」が新たな段階へ。中国依存脱却へ積極策
日銀は19日、金融政策決定会合で政策金利を0.75%程度に据え置いた。中東情勢の緊迫に伴う原油高の影響を慎重に見極める構えだ
中東情勢の緊迫化と日米金利差により、1ドル160円を巡る攻防が激化。原油高や「デジタル赤字」、新NISAによる資金流出など、表面的な要因から構造的な弱点まで、円安が止まらない「真実」を多角的に分析
14日、東京で開催された第10回日韓財務対話の要点を解説。急激な円安・ウォン安への強い懸念の共有や、経済安全保障における連携、先進的な投資環境の整備など、今後の協力方針をまとめた