2023年3月11日、中共軍事委員会の委員が全国人民代表大会で宣誓を行い、その右側には苗華がいた。2024年11月28日、中共国防部は苗華が停職となり、取調べを受けることを発表した。(Greg Baker/POOL/AFP via Getty Images)

習近平 中共軍部で影響力低下 四中全会で退陣の可能性も

中国共産党内の権力闘争が新たな局面を迎え、張又俠(ちょう ゆうきょう)が主導する軍隊の粛清が中心的な動きとなった。習近平の軍権弱体化と、四中全会での退陣の可能性が浮上している。この動向は中国政治の未来に大きな影響を及ぼす可能性がある。

11月28日、中国国防部は、中央軍事委員会の委員で政治工作部主任の苗華(びょう か)が「重大な規律違反」の疑いで取調べ中であると発表した。また、信頼できる情報によると、武警総司令の王春寧上将も逮捕されたという。軍事専門家の分析によれば、今回の軍内粛清は軍の副主席張又俠が主導しており、習近平の重要な側近を失脚させることで、習近平の軍権を形骸化し、軍事委員会を再編成し、中国共産党第20期四中全会で習近平を退陣に追い込むことが目的とされている。

テレビプロデューサーの李軍氏は新唐人の『菁英論壇』番組で、苗華が中央軍事委員会の規律検査委員会に連行され、取調べを受けていること、また信頼できる情報によれば武警司令の王春寧も逮捕されたと述べた。この情報が事実であれば、習近平はすでに軍権を失っていると断言できる。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の王毅外相が全人代会見で米国の「拳は硬い」と認め、中共のイラン支援力不足を露呈。米中関係で台湾に触れず、日中でも高市氏を名指しせずトーンダウン。外交の脆弱さが浮き彫りに​
中国外交部の台湾高官訪日に対する非難の裏には、日本の沖縄主権を脅かす「三戦」の罠が潜んでいる。表面的な恫喝に怯むことなく、毅然とした対抗措置と国際社会への情報発信の重要性を説くオピニオン記事
王毅外相の会見の裏に潜む中国の「三戦(法律戦・心理戦・世論戦)」の真の狙いが、日本の自衛権制約と沖縄の主権剥奪にあることを暴き、日本が取るべき対抗戦略を提言するオピニオン記事
トランプ政権の対外政策を国際法の本質から読み解く。国家主権よりも「人権」を優先する国際法の真意を解説し、中国共産党による国連浸透の実態を告発。独裁政権への強硬姿勢が、真の国際秩序を守る道であることを説く
米軍のイラン空爆で中共製防空システムが機能不全に。ベネズエラやパキスタンでも失敗続き。一帯一路パートナーの脆弱さが露呈し、中共の戦略的孤立が深まる。専門家判断の誤りも最高指導部の問題を示唆