賃金高騰が倒産を引き起こし、人手不足が危機的状況(shutterstock)

人件費高騰による倒産が急増 中小企業の経営危機深まる

近年、人件費の高騰が要因となる倒産が急増し、企業経営に深刻な影響を与えている。特に、中小企業や労働集約型産業では、人手不足と賃金上昇のダブルパンチにより、事業継続が困難になるケースが相次いでいる。政府の賃上げ要請や最低賃金の引き上げが進む一方、価格転嫁が十分にできない中小企業にとっては経営環境が一層厳しさを増している。

帝国データバンクが2月3日に発表した調査結果によれば、2024年の全国の倒産件数は9901件に達し、前年より13.1%増加した。特に、建設業や飲食業での倒産が目立つ。

建設業では、技能労働者の不足により受注が困難となり、工期遅延や採算悪化が発生。飲食業では、最低賃金の引き上げや物価高の影響を受け、アルバイト・パートの確保が難しくなっている。

▶ 続きを読む
関連記事
日産自動車と部品サプライヤーは、電気自動車用モーター技術を開発し、新型リーフ電気自動車のモーターにおけるレアアース使用量を大幅に削減、中国産レアアース鉱物への依存を低減した。
【経営幹部必読】中国等を念頭に置いた国家主体の技術窃盗リスクが急増する今、技術流出対策は現場任せにできない「最重要の経営課題」だ。経産省「技術流出対策ガイダンス」第2版を紐解き、経営トップが主導すべき全社的な防衛策を解説する
日本の企業を取り巻く環境は、効率重視のグローバル化の時代から、地政学リスクを踏まえた対応が不可避な時代へと大きく転換している
中東紛争に関連するエネルギー供給の混乱により、景気後退並みの減速と物価上昇圧力の激化が懸念される
片山さつき財務相は10日の衆院財務金融委員会で、為替市場や原油市場における投機的な動きの加速に強い懸念を示し、政府として万全の対応を取る考えを強調した。