輸出用の日本車 イメージ画像(Shutterstock)

訪中直後の日商会頭 米自動車関税に懸念表明 政府に粘り強い交渉求める

日本商工会議所の小林健会頭は21日の会見で、アメリカのトランプ大統領が検討している自動車への25%前後の関税について、日本経済への深刻な影響を懸念し、日本政府に対してアメリカ政府との粘り強い交渉を求めた。小林健会頭は、日本の経済界代表団の一員として2025年2月に中国を訪問したばかりだ。

小林会頭は「日本の対米輸出の3分の1は自動車とその部品製造によるもので、25%の関税がかかれば非常に大きな問題になる」と指摘した。さらに「貿易を抜きにしては日本経済は成り立たず、自由な経済が国益の非常に大きな部分だ」と述べ、関税引き上げが日本経済全体に与える影響の大きさを強調した。

武藤容治経済産業大臣が近くアメリカを訪問し、ラトニック商務長官と会談する方向で調整を進めていることについて、小林会頭は「日本として関税措置に反対だということを明確に示してほしい」と述べた。そのうえで「日本を例外にしてもらうことがいちばんいいが、実行される場合には、できるだけダメージが少なくなる交渉をしてもらうことが第一だ」と、政府の交渉姿勢への期待を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
日銀の植田和男総裁が肝嚢胞感染症の治療により入院し、15〜16日の金融政策決定会合を欠席する見通し
経団連の筒井会長が定例会見で、消費税減税を巡る経済界の視点として、社会保障と市場の信認を支える代替財源の必要性や、投資牽引型経済の実現に向けた法人税増税への反対姿勢などを語った
経団連・筒井会長は8日の会見で、日銀の金融政策と日本経済の先行きに触れ、中東情勢による物価高が利上げ判断を難しくする中、秋以降に潜むスタグフレーションのリスクについて述べた
片山さつき財務相は9日、1ドル=160円近辺まで急激に進んでいる現在の円安・ドル高水準に対し、「このような状況ではますます断固たる措置を取る用意があることは変わらない」と述べた
高市首相が8日にXで経済状況に関する見解を述べた。実質賃金の連続プラスやガソリン価格抑制などの物価高対策、そして中小企業への賃上げ波及に向けた政府の決意と具体的な政策方針について発信した