日本製鉄 USスチール買収計画を維持 トランプ大統領との協議へ
日本製鉄の今井正社長は25日、アメリカの大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収計画について、現在の合併契約を基本的な出発点としてトランプ大統領との協議に臨む考えを示した。この発言は、トランプ大統領が示した「USスチールの株式過半数取得を認めない」という姿勢と対立する可能性があり、今後の交渉の行方が注目される。
今井社長は報道各社の取材に対し、「出資と設備投資は切り離して考えることはできない。出資するからこそ大きな投資判断ができる」と述べ、現在の買収計画の重要性を強調した。さらに、「アメリカ政府と協議を進めていくが、基本的な出発点は今の合併契約になると思う」と付け加え、子会社化を目指す現在の計画を維持する意向を明らかにした。
一方、トランプ大統領は今月7日の日米首脳会談後の共同記者会見で、日本製鉄による買収ではなく「多額の投資」で合意したと発言。さらに9日には、USスチールの株式過半数取得を認めない考えを示した。これらの発言は、日本製鉄の現在の買収計画と相反する可能性がある。
関連記事
23日の東京株式市場で、日経平均株価は一時2600円を超える大幅な続落を記録した。中東情勢の緊迫化による原油高や米長期金利の上昇、米半導体株安が重荷となり、ほぼ全面安の展開となった
日米首脳会談を通じ確認された日米同盟の「新たな黄金時代」を築く経済安全保障戦略の全貌に迫る
ローウィ研究所が指摘:日本政府はJOGMECを通じ、オーストラリアのライナス社と長期供給契約を延長、ブラジルとも協力。レアアース供給網の「脱中国化」が新たな段階へ。中国依存脱却へ積極策
日銀は19日、金融政策決定会合で政策金利を0.75%程度に据え置いた。中東情勢の緊迫に伴う原油高の影響を慎重に見極める構えだ
中東情勢の緊迫化と日米金利差により、1ドル160円を巡る攻防が激化。原油高や「デジタル赤字」、新NISAによる資金流出など、表面的な要因から構造的な弱点まで、円安が止まらない「真実」を多角的に分析