米保守政治活動会議(CPAC)でチェーンソーを振り回す米政府効率化省(DOGE)トップのイーロン・マスク氏 Saul Loeb/AFP via Getty Images

マスク氏のチェーンソーは「ダモクレスの剣」のごとし

アメリカの公的債務は現在36.6兆ドルに達している。バイデン前政権下でインフレ抑制のために連邦準備制度理事会(FRB)が高金利政策を導入した結果、金利は急速に上昇している。

2022年以降、アメリカ政府の純利子支出は急増し、2034年までに年間1兆6300億ドルに達する見込みだ。これは、現在の年間防衛予算とメディケイド予算を合わせた額を上回る規模である。

トランプ米大統領が支出削減を実施したにもかかわらず、新たなデータによると、2月の連邦政府支出は過去最高の6030億ドルに達した。この状況下で、多くの有権者が連邦政府の縮小を支持しているのも無理はない。ロイターが3月11日〜12日に実施した世論調査によると、回答者の59%がトランプ氏が推進する連邦政府の縮小を依然として支持しており、この支持率は反対の39%を20%も上回った。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済は消費の低迷や不動産危機、投資減少により厳しい現状に直面しています。唯一の支えである輸出も世界的な反発に晒されており、今後の成長持続には不透明感が漂う背景と現状を解説します
現在のAI投資バブルを火山現象の「噴煙柱崩壊」になぞらえ、過去のエンロン事件や世界金融危機との構造的類似性を指摘。SPVによる簿外債務や循環取引など、歴史が繰り返す危険な兆候と市場リスクを鋭く分析する
データ未検証のプレスリリースで株価が高騰する「プレスリリース主導の科学」の構造を浮き彫りにした論評。モデルナのがん治療発表や初期ワクチンの治験データを批判的に検証し、利益至上主義への警鐘を鳴らす
なぜ一部の若者は共産主義や社会主義に共感するのか。住宅費や学費、格差への不満、歴史との距離を背景に、共産主義の歴史と自由社会の課題を考える
DEIの光と影に迫る衝撃の論考。称賛の裏で個人の尊厳を踏みにじる制度の残酷さと、その恩恵の陰に隠された当事者の深い苦悩を浮き彫りにする