2024年4月、中距離能力搭載型発射装置がフィリピンのルソン島北部に到着(ライアン・デブーイ大尉/米陸軍)

フィリピンの米軍タイフォンミサイルシステム 中国の侵略の増大に対抗する

北京は最近、フィリピンにおけるアメリカのタイフォンミサイル発射装置の配備を、紛争を引き起こす危険な動きだとして非難した。共産党政権の怒りは、抑止力を恐れていることを示している。

北京が抗議を起こした直接的なきっかけは、2024年2月中旬のニュースで、アメリカが前月にルソン島の未公開地点にミサイル発射装置を移動させたというものだった。

ワシントンは2024年4月、タイフォンミサイルシステムを演習のために配備したが、冷戦以来、アメリカ領土外に中距離の陸上発射装置を配備したのはこれが初めてだった。

▶ 続きを読む
関連記事
中共が加える力が大きくなるほど、日本で生じる反作用も大きくなる。これまでのところ、中共は望みを実現できていないばかりか、逆に少なくとも6つの悪影響をもたらした
外交では、握手と署名が「決着」を意味するとは限らない。同じ合意を、一方は和平と見なし、他方は次の一手のための時間と見ることがある。トランプと習近平は、本当に「同じ取引」をしているのか
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る