中谷防衛相 日米の関税交渉と安全保障の分離を強調 深まる溝に打開策は?
日米関税交渉と安全保障問題をめぐり、日本政府は両者を切り離して議論する方針を明確にした。一方、米国は関税交渉の場で安全保障を交渉材料とする姿勢を見せており、両国間の溝は依然として深い。今後も粘り強い協議が続く見通しだ。
4月22日に行われた防衛相会見では、日米間の関税交渉と安全保障問題の関係について、総理大臣および防衛大臣が明確に「リンクさせて考えるべきではない」との立場を示した。総理は前日の参議院予算委員会でも「関税の交渉と安全保障の問題をリンクさせて考えるべきではなく、分けて議論していかないとおかしくなる」と明言しており、防衛大臣もこれを支持する姿勢を示した。
日本政府は「関税と安全保障は別問題」との認識を繰り返し表明しているが、米国側の姿勢はこれと対照的である。米国は関税交渉の場で安全保障上の要素を交渉材料とする姿勢を見せており、特に自動車分野などの包括的な関税見直しを求める日本に対し、安全保障を含む「ディール(取引)」を迫る構図が浮き彫りとなっている。また、米国大統領は日本に対し、米軍駐留経費の負担増を求める発言を繰り返しており、これが関税交渉の文脈で持ち出される場面もある。
関連記事
20日、再任された小泉防衛大臣は防衛省で閣議後会見を行い、高市総理からの新たな指示と今後の防衛政策の方針について説明した
住友商事社員が偽造証を用い、米軍横須賀基地や厚木基地へ不法侵入したとして逮捕。男はイラク駐在員で「米軍への憧れ」を供述しているが、警察は偽造ルートや侵入を繰り返した真の意図を詳しく調べている
小野田宇宙政策担当大臣が、東京都府中市の航空自衛隊宇宙作戦群を視察。宇宙領域把握や同盟国との連携について説明を受け、施設を見学。24時間体制で任務にあたる隊員らと意見交換を行った
19日、小泉防衛大臣は「防衛力変革推進本部」を開催。深刻化する自衛隊の人材不足に対応する「人的基盤」の処遇改善や、長期戦を見据えた「防衛生産・技術基盤」の強化策について議論した
2月16日と18日、日米共同訓練が日本海および東シナ海で実施された。空自のF-2・F-15と米軍B-52戦略爆撃機が参加し、強固な同盟関係を誇示した