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充電制限で延命

iPhoneバッテリー寿命を延ばしたい? 充電上限を設けよう

iPhoneは高価な電子機器であるため、できるだけ長く使いたいとユーザーの誰もが願っています。そのためには、iPhoneのバッテリー寿命を延ばすことが重要です。なぜなら、多くの場合、バッテリーの劣化が原因で買い替えを余儀なくされるからです。

スマートフォンのほとんどは、1回の充電で丸一日使える設計になっており、モバイルバッテリーを持ち歩いたり、1日に何度も充電する必要はほとんどありません。ユーザーが意識すべきなのは、バッテリーの劣化を食い止めることです。

スマホのバッテリー寿命を延ばす有効な方法の一つは、なるべくバッテリーを100%まで充電しないことです。満充電されたバッテリーには負荷がかかり、バッテリー寿命を縮め、劣化を早めてしまうのです。

iPhoneユーザーは、「充電制限」機能を使えば、iPhoneのバッテリーが100%まで充電されるのを防ぐことができます。この機能を有効にすれば、夜間にiPhoneを充電器につないだままにしても安心です。

充電制限の設定方法

iPhoneバッテリー残量をしっかり管理したいなら、「充電制限(Charge Limit)」という機能を使うと良いでしょう。この機能を使えば、バッテリーが最大容量に達するのを防ぎ、バッテリーへの負荷を軽減できます。

iPhone 15以降の機種であれば、この機能が利用可能です。設定方法は以下の通りです。

「設定」>「バッテリー」>「充電」へと進み、80%~100%の範囲内で5%刻みの任意の数値を設定できます。(※なお、「最適化されたバッテリー充電」は100%時のみ有効です)
 

充電が満タンのまま電源に差しっぱなしでも大丈夫?

Apple社によれば、充電制限機能はiPhoneのバッテリー寿命を延ばすことができます。iOSはあなたの使用パターンに応じてこの機能を勧めてくることがあります。たとえ充電上限を95%に設定するだけでも、iPhoneにとってメリットがあります。

とはいえ、バッテリーが満タンの状態でコンセントに繋ぎっぱなしでも、そこまで神経質になる必要はありません。テックメディア「CNET」の編集者でありスマホ評論家のパトリック・ホランド氏は「バッテリーの寿命や耐久性に影響を与える要因は、100%まで満充電すること以外にもたくさんある。Appleを含め、スマートフォンメーカー各社は、これらの要因を最小限に抑えるためにソフトウェアを用いて制御し、ユーザーにコントロールできるようなオプションも提供している。ある程度のバランスも取れているので、満充電に対して過剰に心配する必要はない」と述べています。

なお、充電制限を有効にしていても、iPhoneが時々100%まで充電されることがある。その原因について、Apple社は「充電上限を100%未満に設定している場合でも、バッテリーの充電状態を正確に判断するため、ときどき100%まで充電されることがある」と説明しています。
 

バッテリーを守るためのちょっとしたコツ

バッテリー残量は50%前後を保つのが理想的です。必要に応じてiPhoneの電源を切ることで、無駄な電力消費を防ぎます。スマホを日の当たらない乾燥な場所に保管する。理想な温度は32℃以下です。

iPhoneを6か月以上使わない場合は、半年ごとに一度電源を入れ、50%まで充電します。

長期間iPhoneを使わない場合、バッテリー残量が不足しているため、起動までに20分ほど充電が必要になることもあります。

(翻訳 正道 勇)