2025年1月29日、ワシントンのキャピトル・ヒルにある上院財政委員会で証言するロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(Madalina Vasiliu/The Epoch Times)

危険な「機能獲得研究」禁止へ ケネディ保健福祉長官がトランプ大統領の歴史的決断を称賛

2025年5月6日、米ニュース専門局NEWSMAXの番組「The Record With Greta Van Susteren」に出演したロバート・F・ケネディ・ジュニア米保健福祉長官は、トランプ大統領が「機能獲得研究(Gain of Function Research)」への連邦資金提供を禁止する大統領令に署名したことについて、「公衆衛生と科学政策の歴史的転換点だ」と高く評価した。

機能獲得研究とは、ウイルスなどの病原体をより感染力や毒性の強いものに改変する研究である。ケネディ氏は「科学者が神のように振る舞う危険な実験だ」と強く批判し、「この研究は新たな感染症のリスクを生み出すものであり、人類の安全保障にとって脅威となっている」と警鐘を鳴らした。

ケネディ氏によれば、機能獲得研究の起源は第二次世界大戦後のアメリカの生物兵器開発にある。1969年にはニクソン大統領が生物兵器開発を一方的に停止し、180カ国以上が生物兵器禁止条約(BWC)に署名したことで、1973年から2001年までこの種の研究は世界的に禁止されていた。しかし、2001年の炭疽菌事件後、アンソニー・ファウチ博士が機能獲得研究を復活させ、各国で生物兵器開発競争が再燃したという。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領が軽自動車(Kei cars)生産を許可する決定を下した。CAFE基準の撤廃と小型車推進は、メーカーに低価格車の製造を促し、消費者支出1,090億ドルの節約につながる可能性がある
トランプ政権による英語能力規定の徹底で、9,500人超の商業トラック運転手が運転停止に。外国人による死亡事故が背景にあり、資格のない運転手による公道の危険を排除する
米司法省は、2020年大統領選の投票記録提出を拒んだとして、ジョージア州フルトン郡を提訴した。選挙の透明性と有権者名簿管理を巡り、州と連邦の権限を問う動きが全米に広がっている
米下院が可決した2026年度国防法案(9060億ドル)は、対中投資規制・DEI廃止を柱にトランプ色濃厚。ウクライナ支援継続も、強硬保守の不満をよそに超党派で成立へ。中国包囲網を制度化する安全保障の新布石
トランプ米大統領は12月10日、新たな移民ビザ「トランプ・ゴールドカード」の申請受付を開始したと発表した。外国人が100万ドル(約1億5600万円)を支払うことで合法的な永住資格を取得できる