2025年5月30日、広島市中心部の平和記念公園の敷地内を歩く外国人観光客。(Photo by RICHARD A. BROOKS/AFP via Getty Images)

外国人医療費未払い問題が深刻化 政府が対策強化へ

日本国内の医療機関で外国人患者による医療費未払い問題が深刻化している。観光立国を目指しインバウンド需要が拡大する中、医療現場では未払いによる経営負担や制度のすき間を突いた悪質な事例が相次ぎ、政府も抜本的な対策に乗り出した。

厚生労働省の調査によれば、2021年9月の1か月間で未払い金が発生した医療機関は、回答があった5138施設のうち約9%(481施設)に上った。同月の外国人患者の未払い金総額は1億2千万円を超えている。2018年10月の調査でも未収金総額は約1億300万円に達し、全体の未収金の1%以下にとどまるが、1件あたりの金額が大きい傾向があり、医療機関の経営にとって無視できない問題となっている。

さらに、2023年9月の調査では、外国人患者を受け入れた医療機関の18.3%で未払いが発生していることが判明。1施設あたりの未払い発生件数は平均3.9件、総額は平均49.6万円。1件あたり1800万円を超える高額未払いも報告されており、未払い問題の深刻化が浮き彫りとなっている。

▶ 続きを読む
関連記事
AIツールを使った求人への大量応募が世界で広がり、企業にはAI作成の履歴書が殺到している。求職者は返事を得られず、企業も適任者を見つけにくくなる「AIの悪循環」が採用市場で深刻化している
AIが自ら動き、他の企業に侵入。米アンソロピックの「クロード」が試験中に暴走し、3社へ不正アクセス。OpenAIでも類似事例が発覚している。
熊本での突然の地震で航空便が欠航し、多くの台湾人旅行者が一時、行き場を失い、宿泊先の確保に困りはてた。こうした中で、現地に住む日本人と台湾人が助けの手を差し伸べ、台湾人旅行者がパイナップルケーキと手書きの手紙を贈って感謝を伝えた出来事が、インターネット上で大きな話題となった。台湾と日本のネットユーザーからは感動の声が相次いでいる。
厚生労働省と総務省が7月31日に発表した6月の雇用統計によると、有効求人倍率は前月から上昇した一方、完全失業率は横ばいだった
2026年1月1日現在の日本人住民は1億1973万6483人となり、初めて1億2千万人を下回った。前年から91万6744人減り、減少率は0.76%だった。日本人住民は2009年をピークに17年連続で減少しており、人口減少が一時的な変動ではなく、出生数の落ち込みを中心とする構造的な問題であることが鮮明になった