米国とEU 輸入品関税15%で合意 トランプ氏「史上最大の取引」と強調
アメリカのトランプ大統領は27日、イギリス・スコットランドで欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長と会談し、これまで30%へ引き上げるとしていたEUからの輸入品にかける関税を15%に抑えることで合意したと明らかにした。トランプ大統領はこの合意について、「史上最大ともいえる歴史的な取引」と述べ、成果を強調した。
この合意により、自動車を含むほとんどのEU製品に対し、8月1日以降15%の関税が適用される。一方、鉄鋼やアルミニウムに対しては現行の50%の関税が維持される。
会談では、アメリカが一方的に関税を引き上げることによる貿易摩擦の激化が懸念されていたが、今回の合意で「貿易戦争」寸前の状況は回避された格好となった。また、EU側はアメリカから今後3年間で総額7,500億ドル(約110兆円)相当のエネルギー関連製品や数千億ドル規模の防衛装備品を購入すること、さらに6,000億ドル(約88兆円)規模の対米投資を行うことでも合意している。
関連記事
トランプ政権が発動した10%の臨時関税に対し、日台欧は既存の貿易協定の維持を急ぐ。一方でフェデックスが関税還付を求めて提訴し、コストコやトヨタも追随。全米を巻き込む異例の法廷闘争へと発展している
米関税政策に大きな変動が生じる中、2月23日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇した。一方、ドルは下落し、資金は安全資産の金に向かった
日米両政府は「戦略的投資イニシアティブ」第一陣として、人工ダイヤ製造、原油輸出インフラ、AI向けガス火力の3事業に合意。総額5兆円超の投資で、両国のサプライチェーン強化と経済安全保障を目指す
米最高裁は2月20日、トランプ政権が緊急権限法に基づき導入した関税を違憲と判断した。トランプ氏は新たな法的根拠で10%の関税措置を進める方針だ
米最高裁は、トランプ政権が関税実施のために緊急権限を行使することを無効とした。新たな関税は別の権限に基づいて発動される