(左)欧州要人の訪中を歓迎しつつ、「中国の人権状況は劣悪」と訴える横断幕を掲げた上海市民たち。(右)その後、横断幕を掲げた市民が公安に連行される場面。(受訪者提供)
中共は今日も、抗議の声を次々と消す

国際社会に訴えた代償? EU要人訪中に合わせ中共当局が市民を次々拘束

欧州連合(EU)のフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とコスタ欧州理事会議長(EU大統領)が7月24日に訪中したのにあわせ、中国・上海では複数の市民が「中国の人権状況は劣悪だ」と訴えると同時に、欧州要人の来訪を歓迎するメッセージも記された横断幕を掲げた。

市民らは、中国国内で続く深刻な人権侵害に、国際社会が目を向けるよう訴えたが、その穏やかな呼びかけすら、当局にとっては許容されなかった。訴えは発せられた直後に、言論弾圧という形で封じ込められた。

陳情民(強制立ち退きなどの被害を訴える市民)として知られる彼らは、ネットに掲載した抗議写真を理由に「国家のイメージを傷つけた」と糾弾され、警察署に連行された上、長時間にわたり食事すら与えられなかったという。

▶ 続きを読む
関連記事
福建省漳州刑務所に収容されていた元収容者が、劣悪な生活環境、強制労働、体罰、政治教育の実態を証言した。中国の刑務所における人権侵害の一端が浮かび上がっている
中国で7月1日に施行された「民族団結進歩促進法」。中国国内の少数民族への弾圧だけでなく、「越境弾圧」を強化し、日本でも拉致される可能性がある。ウイグルやチベット、南モンゴル、香港の出身者らに強く警告
中国で7月1日から施行される「民族団結進歩促進法」。中共の監視や国境を超えた弾圧がさらに世界へ広がる恐れがあるとの警告が出ている
米国の報告書は、中国で拘束されていない法輪功学習者にも採血や健康診断が求められていると指摘
中国の強制臓器収奪は孤立した犯罪ではない。国家主導の残虐行為の歴史と西側への超限戦を緻密に暴き、命を商品として扱う独裁体制の本質を解剖。人類の良心と世界の安全保障に警鐘を鳴らす、戦慄の告発書の全貌