イメージ画像。(曾蓮/大紀元)
上海のピアノ教師が語る 「生徒激減と値切りの時代」

中国「ピアノブーム」終焉 富裕層すら学費を値切る時代に

中国経済の低迷は、かつて中産階級のステータスとされたピアノ教育にまで影響を及ぼしている。

上海の若手ピアノ教師は、「生徒が急激に減少し、教室も縮小を余儀なくされている」と苦しい現状を語る。北京の教室でも生徒数はピーク時の半分以下に落ち込み、親たちは先払いを避けるなど、習い事を続ける余裕を失っているという。

2010年代の中国は、世界最大のピアノ市場だった。英誌『エコノミスト』によると、ピーク時には4千万人以上の子どもがピアノを習い、世界全体の約8割を占めていた。年間販売台数は40万台を突破したのに対し、同時期のアメリカはわずか3万台にとどまった。教師や教室は活況を呈し、業界全体で巨額の利益が上がっていた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国各地で、80代の高齢法輪功学習者が相次いで拘束・収監されている。脳血栓や重度の高血圧を抱える人も例外ではない。 高齢者にまで及ぶ弾圧の実態を追う
中国で出国者への審査が強まっている。上海浦東国際空港では個人情報の記入やスマホ検査を求められたとの報告があり、米国では一部の中国人がパスポート更新を拒否されるケースも出ている
中国共産党(中共)財政部のデータによると、2026年上半期の国有土地使用権譲渡収入は9778億元にとどまり、前年同期比31.5%減少した。2021年上半期に記録した最高水準と比べると、すでに7割以上縮小している
ティム・ホートンズ中国事業は、2019年の進出以降黒字化できず、累積損失は約33億元(約700億円)に達した。第2四半期の売上高は前年同期比21.7%減、既存店売上高も17.8%減となった
中国の若者の間で、カメラやドローン、ブランド品などを購入せずレンタルする消費が広がっている。利用が急増する一方、7月の小売総額の伸びは0.6%にとどまり、内需拡大への影響も注目される