心血管が最も喜ぶ運動──循環系ストレッチ
長時間の座りっぱなしや運動不足などは、血液循環の悪化を引き起こし、さらには高血圧や糖尿病といった健康に害を及ぼす慢性疾患につながる可能性があります。日本の運動生理学および糖尿病分野の専門家による共同研究で、毎日簡単な「循環系ストレッチ」を行うことが血液循環を効果的に改善し、血圧・血糖および代謝の健康に良い影響を与えることが明らかになりました。
アメリカスポーツ医学会認定の運動生理学士・筋力およびコンディショニングトレーナーである中野修一氏と、糖尿病専門医の田畑尚吾氏は、共著『血管を強くする 循環系ストレッチ』の中で、患者が3ヶ月間の循環系ストレッチトレーニングを行った結果、血液循環が明らかに改善され、このストレッチは血糖の変動を調整し、血圧を下げ、動脈硬化を緩和するのに役立つと述べています。
中野氏によると、この運動は新陳代謝を促進し、体脂肪を減らすだけでなく、骨密度の向上にも役立つとのことです。設計の理念は以下の3つのポイントに集約されます。
関連記事
首・背中・腰・肩・足。よくある痛みやこわばりは、無意識の「かばう動き」から広がることがあります。日常に取り入れやすい6つの基本ストレッチで、体の動きを取り戻すヒントを紹介します。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
話題の「日本式ウォーキング」は、速歩とゆっくり歩きを交互に行うだけ。減量・血圧改善・脚力アップの効果が続々報告され、忙しい人でも始めやすい健康法です。
1日5,000歩から、13種類のがんリスクが下がり始める──8万人超を追跡した最新研究が示す“歩くこと”の力。速さより歩数、日常に取り入れやすい予防法とは?
痛みによる睡眠阻害は寝る前の準備で防げます。背中・首・股関節・胸など、体の緊張をほどき、夜の痛みを軽減し眠りの質を高める6つのエクササイズを紹介します。