(左)10年間「異常なし」とされ続けた末に突然末期がんを告げられた女性弁護士・張暁玲氏。(右)中国大手民間健診機関「愛康国賓」の健診センター看板。(スクリーンショット)
「10年の安心」が一瞬で崩壊

「10年健康診断異常なし」の末に末期がん 信頼崩れる中国の民間健診機関

もしあなたが10年間、毎年欠かさず健康診断を受け「異常なし」と告げられ続けた末に、突然「末期がん」と診断されたらどうするだろうか。中国・北京の女性弁護士が直面した現実は、民間健診機関への信頼を根底から揺るがしている。

主人公は北京の弁護士・張暁玲氏。中国の三大民間健診企業の一つ「愛康国賓」で10年にわたり健診を受け、結果はいずれも「異常なし」だった。ところが2024年、別の病院で再検査を受けた際、腎がんの骨転移による末期と診断されたのである。

複数の専門家に相談した張氏は「もし早期に発見していれば、ここまで悪化しなかった」と知り、「愛康国賓」の誤診・見落としを疑った。7月4日には自ら弁護士として通知書を送り、検査標本や技術の合法性を示す証明書、検査担当者の資格証明などの提出を正式に求めた。

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