封殺された人気配信者・戸晨風氏のSNSアカウント画面(スクリーンショット)
「境界線」を越えた者の行き着く先

中国の人気配信者「また」突然消える 検閲すれすれの発言を当局が問題視か?

中国の人気ネット配信者・戸晨風(と・しんぷう)さんが、主要SNSから一斉に姿を消した。微博や抖音(中国版TikTok)、Bilibiliの更新は止まり、ライブ配信も封鎖。数百万人のフォロワーを抱える人物が一夜にして「消された」のである。「戸晨風封殺」の話題はネット上で議論を呼び、SNSのトレンド入りした。

戸さんは、検閲すれすれの発言で中国の現実を突くことで知られていた。最近は国産アンドロイドは消滅すると言い切り、iPhone17がハイエンド市場を席巻すると予測。さらに国産EV技術を疑問視し、ガソリン車はトヨタ、電気車はテスラを選ぶべきと主張した。

過去には視聴者から「習近平は独裁者か」と問われた際に封鎖されたこともあり、今回の全面封鎖も、こうした発言の積み重ねが当局に危険視された結果とみられる。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。