中国芸能界に広がる沈黙と深まる闇
俳優・于朦朧の死と浮かび上がる権力の影=中国
9月11日、中国の俳優・于朦朧(アラン・ユー)が北京の集合住宅の一室から転落死した。警察は「事件性なし」と結論づけたが、友人宅での酒席後に不自然な状況で亡くなったことから、疑念は消えない。
中国芸能界では、権力者に逆らえない性的接待、いわゆる「潜規則」が存在すると長年ささやかれてきた。今回の死も、その圧力を拒んだことが原因ではないかとの見方が広がっている。ネット上では「数人の関係者に酒席へと誘い込まれ、泥酔させられたうえで業界の大物から性的被害を受けそうになり、必死に抵抗したため殺害された」との噂まで流れている。関与したのは政治高官の子息や特権層との見方もあり、単なる芸能ニュースにとどまらない政界スキャンダルへと発展する可能性が指摘されている。
関連記事
2025年の中国を振り返るとき、多くの人が思い浮かべる出来事の一つが、俳優アラン・ユー(于朦朧)の不可解な死である
「不可抗力」で消えたライブ。
その言葉が示したのは天災ではなく、市民の拒否だった。
アラン・ユー事件後、中国芸能界で何が起きているのか
忘れられなかった男が、世界5位になった。
不審死の中国俳優アラン・ユー。
市民調査と世界の声が押し上げた順位の裏側
「みんなまだいるか」。中国の俳優、アラン・ユー(于朦朧)の不可解な死からまもなく4か月。華人圏では今も毎日、同じ写真と同じ言葉が投稿され続けている。真相を待ち続ける人々の静かな執念とは何か
没後9年。「9億の少女の夢」と呼ばれたキミ・チャオの死が、いま再び議論されている。中国語圏で「不審死の象徴」と語られてきたこの事件は、なぜ終わらないのか