李克強前首相 (Photo by NOEL CELIS/AFP via Getty Images)

李克強直筆原稿公開 習近平の憲法改正批判と死因の真相は?

李克強元中共首相が憲法改正を批判したとされる直筆の原稿が公開され、彼の突然の死因や権力闘争の背後に新たな疑念が浮上している。習近平による憲法改正以降、中国共産党内の緊張が高まり、李克強の抵抗の痕跡について解説する。

中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が間近に迫る中、中国共産党(中共)内の権力闘争は極限まで激化している。このような情勢下、上海の企業経営者でありインフルエンサーの胡力任氏は10月4日、自身のネット番組「真実の中国」において、前中共首相の李克強が2018年、習近平による憲法改正後に記した直筆原稿を公開した。

その原稿において李克強は次のように記している――「いかなる国家においても、憲法を恣意的に改正することは建国の基盤を揺るがすことに等しい。権力が制約を失えば社会の信頼は必然的に崩壊し、制度もまた形骸化する」文化大革命期には中共の元党首毛沢東の個人的な意思が制度の上位に置かれ、民族全体が甚大な代償を払った。習近平による憲法改正は、社会を混乱と恐怖に陥れることになる――と述べたのである。

▶ 続きを読む
関連記事
就役からわずか1か月で台湾海峡を北上し、造船所へ戻る可能性が指摘される中国空母「福建」。電磁カタパルトの信頼性や電力供給に不安を抱えたまま「政治ショー」として急ぎ就役した実態が、中共海軍の年末の不名誉を浮き彫りにしている
空母「遼寧」の宮古海峡通過後、中共軍のJ-15戦闘機が航空自衛隊のF-15を沖縄南東空域で2度レーダーロックオ […]
2025年12月9日、中共H-6爆撃機がロシア機と宮古海峡通過。日本防衛省の写真でJ-16護衛機はミサイル1発のみと判明。CCTVは過去映像流用し4発装備を偽装。航続距離短く政治演習の弱点露呈
中共国防部がXに公式アカウント開設も、コメント欄は「微博に帰れ」「ファイアウォール越えか」と政府批判・皮肉殺到。抖音でも「Xって何?」と戸惑いの声。中共の対外宣伝強化の一環か
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした