2021年5月31日、ドイツ東部ドレスデンで、ドイツの半導体メーカーBoschの半導体チップを搭載した新型300ミリメートルウェーハと完成したマイクロチップが確認された。(写真:JENS SCHLUETER / AFP)(写真提供:JENS SCHLUETER/AFP via Getty Images)

中共への技術移転を懸念 中国資本の「ネクスペリア」資産を凍結

オランダ政府は最近、中国資本に買収された半導体メーカー「ネクスペリア」の資産および事業を緊急凍結し、中国側の経営幹部を解任した。今回の措置は、オランダの知的財産や、ヨーロッパの自動車産業に不可欠な半導体供給の安全を守ることを目的としている。米中間で技術覇権をめぐる競争が激化する中、専門家の間では「ヨーロッパが中国共産党(中共)に対抗する姿勢を明確に打ち出した動き」との見方が広がっている。

関係筋によると、オランダ経済省は、半導体メーカー「ネクスペリア」および世界30か所に展開する関連企業の資産、知的財産、業務を1年間にわたり全面的に凍結するとともに、中国側の取締役の張学政を職務から解任した。オランダが戦時または国家緊急時に適用する「商品の利用可能性法」を半導体企業に対して発動するのは初めてとなる。

オランダのメディアは関係者の話として、ネクスペリアが半導体の技術を中国へ移転する計画の兆候が確認され、これが国家安全保障および経済安全保障上の深刻な懸念を招いたと報じている。

▶ 続きを読む
関連記事
イタリアでメローニ政権の連続在任日数が4日、1413日となり、同国の戦後政権で最長となった。メローニ氏は現実的な外交路線を取ることで、「極右」とみられていた当初の評価を変え、欧州政治の主要な担い手として存在感を高めてきた。
中国共産党(中共)は軍上層部の粛清を続ける一方、台湾を包囲する海空軍の活動を拡大し、封鎖演習も行っている。当初7人だった中共中央軍事委員会のメンバーは、習近平と張升民の2人だけになったと報じられている。中国本土の研究者は、中共軍の指揮系統が動揺する中で台湾への軍事的圧力も並行して強まっており、台湾海峡で誤算や衝突が生じるリスクが高まっていると指摘した。
ノルウェー当局は9月2日、北極圏のスバールバル諸島でロシア船1隻を差し押さえた。この事はウクライナ国営エネルギー会社ナフトガス(Naftogaz)が、42億2千万ドルの支払いを命じた仲裁判断に基づき、賠償金の回収を進める措置の一環である。
米豪が太平洋での防衛連携強化へ。米軍展開の拡大やAUKUS原潜配備を加速。中共が影響力を広げる太平洋地域で、抑止力強化を鮮明に
中国の人権派弁護士、王夏紅氏が家族とともに台湾で庇護を求めた。シオン教会の弁護を担当したことで中共当局から圧力を受けており、台湾当局は一家4人に「人道的滞在」を認めた