トランプ米大統領と高市早苗首相は、2025年10月28日、東京の迎賓館で会談した(Andrew Harnik/Getty Images)

高市首相とトランプ米大統領が初会談 日米同盟「黄金時代」へ協定署名

高市早苗首相は28日朝、東京の迎賓館でアメリカのトランプ大統領と初めての対面会談を行った。両首脳は会談後、日米同盟を「黄金時代」に引き上げるとした協定の実施文書に署名し、さらに重要鉱物やレアアース(希土類)の供給確保に関する第2の協定にも合意した。

高市氏は会談の中で、トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦する意向を直接伝えた。ホワイトハウスは「高市首相はトランプ大統領に対し、推薦を行うと伝えた」と明らかにした。ここ数か月の間に、すでに複数の国家指導者がトランプ氏の推薦に賛同する意向を示しており、カンボジアのフン・マネ首相も、今回のアジア歴訪中に推薦を表明している。

トランプ氏は今年のノーベル平和賞を受賞しなかったが、「ノーベル賞委員会は、私がイスラエルとハマスの停戦を実現する前に決定を下した」と述べ、今後の評価に期待感を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
頼清徳総統は、訪台した日本の国会議員団と会談し、サプライチェーンのリスクや経済安全保障を巡り、日台の連携を一層深める必要性を強調した。
高市総理は著名クリエイターらと意見交換を行い、日本文化の世界発信を表明。外交現場で実感した「コンテンツの力」を背景に、550億円の基金を活用し、成長戦略として産業を強力に支援
日本とメルコスールは「戦略的パートナーシップ枠組み」を創設。貿易やGX分野で協力を深め、未来志向の経済関係を築く堅固な基盤を提供する。年明けには初会合を予定し、将来の経済連携に向けた議論を加速させる
12月、IAEAタスクフォースが第5回目となる安全性レビューのため訪日。放出実績の議論や現地調査の結果、安全が改めて確認された。今後も透明性の維持と国際的な理解促進が進められる
高市首相は中央アジア5か国と初の首脳会合を開催した。「東京宣言」を採択し、3兆円規模のビジネス目標やODA締結を含む「東京イニシアティブ」を立ち上げ、互恵的なパートナーシップの新時代を切り拓く