香港国際空港を離陸するキャセイパシフィック航空の旅客機=2020年10月21日(Anthony Kwan/Getty Images)

中国共産党政府 なぜか日本への渡航自粛を呼びかけ

高市早苗首相の「台湾有事は存立危機事態になり得る」との国会答弁を受けて、中国共産党政府は強く反発し、対抗措置として中国国民に対し日本への渡航自粛を呼びかけた。

中国外務省は11月14日、公式SNSで渡航自粛を厳重に注意喚起し、今年に入り日本の治安が不安定化し、中国人を対象とした犯罪や襲撃事件が増加していることも指摘している。警察庁や法務省の統計資料によると、国籍別の詳細で見ると、中国人による犯罪検挙件数は一定数ある一方で、特に日本人が中国人を標的にした犯罪が急増しているという数値や傾向は示されていない。

中国側は13日に日本の金杉憲治駐中国大使を呼び出して抗議し、発言の撤回を求めたが日本側は応じなかった。高市首相は7日の衆議院予算委員会で、武力行使が伴う台湾有事について、立憲民主党の岡田克也議員との質問の中で「存立危機事態」に該当し得ると発言した。中国は台湾を自国領土と言及し、武力統一も辞さない姿勢を示していることから、今回の日本への渡航自粛呼びかけは外交的緊張の顕著な表れとなっている。

▶ 続きを読む
関連記事
高市早苗首相は10日、首相官邸でマレーシアのアンワル・イブラヒム首相と首脳会談を行った。両首脳は安全保障、エネルギー安全保障、重要鉱物のサプライチェーン、経済・貿易協力などについて踏み込んだ意見交換を行った
6月に東京で開催された「日米拡大抑止協議」共同声明の要点を解説。米国の核を含む日本防衛への関与や、中国の核増強・北朝鮮問題への対応など、最新の日米安全保障連携の最前線に迫る 。
高市早苗首相は10日、実務訪問賓客として訪日中のアンワル・イブラヒム・マレーシア首相と首脳会談を行い、共同声明を出した。中東から日本へとつながる重要なシーレーンを共有する両国として、海洋安全保障分野での連携を高めることで一致した
米通商代表部(USTR)は、強制労働製品の輸入規制を怠っているとして日本を含む60カ国・地域への追加関税案を発表。日本は制度の「導入と執行」両方の怠慢を指摘され、12.5%の関税リスクに直面
3日に開催された「世界島嶼国海洋会議」で高市総理が祝辞を述べ、気候変動や海面上昇など島嶼国の共通課題に対し、法の支配と進化した「FOIP」に基づく連携や支援の強化を訴えた