中国・日本・技術・商品 特集 ダーシー・ドーラン記者2010年9月5日撮影の写真。中国東部江蘇省連雲港の港で、フロントローダーを運転する男性が、日本向け輸出用に積み込まれるレアアース鉱物を含む土壌を移動させている。 専門家によれば、中国のレアアース輸出制限は利益の最大化、国内ハイテク企業の強化、そして他国に世界的な供給維持への協力を迫ることを目的としている。中国は昨年、世界のレアアース供給量の97%を生産した。レアアースとは、薄型テレビからiPod、ハイブリッド車に至るハイテク製品に使用される17種類の元素群を指す。しかし中国の埋蔵量は世界のわずか3分の1に過ぎない。 CHINA OUT AFP PHOTO (写真提供:STR/AFP/Getty Images)

EUが対中レアアース依存に警鐘 中共の輸出規制を批判

EU(欧州連合)のステファン・セジョルネ高官が最近、警告を発した。中国共産党(中共)が世界のレアアース供給をほぼ全面的に掌握しており、欧州は「驚くほど大きな」戦略的依存のリスクに直面しているということだ。セジョルネ氏はさらに、中共が欧州企業に課している輸出許可の条件は「まるで恐喝のようだ」と批判し、EUに対して供給ボトルネックの解消に向けた努力を一層強化するよう呼びかけた。欧州委員会は来週、一連の計画を発表する予定で、重要鉱物の供給における自立を目指している。

11月25日、EU産業担当委員のステファン・セジョルネ氏は、ストラスブール市で開かれた欧州議会で演説し、中共が今年4月と10月に導入したレアアース輸出規制は「欧州を直接狙ったものにほかならない」と述べた。企業が輸出許可を得るには「企業秘密」を含む機微な情報を提供することを求めており、このやり方は「まるで恐喝のようだ」と非難した。

セジョルネ氏は、現在の輸出許可が「ごくわずかにしか」発給されておらず、その結果、欧州の自動車産業やエネルギー産業が供給の遅れに直面していると指摘した。また、中共への依存を減らすために、欧州は取り組みを一段と強化しなければならないと強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
イスラエルとモロッコは外交関係の格上げで合意した。既存の外交代表部を大使館に格上げし、大使を相互派遣するほか、航空便や投資、経済・貿易分野での協力も拡大する
ロシアで新たな動員への不安が広がり、国外脱出を検討する人が増えている。ドローン攻撃による燃料危機やネット規制、景気悪化などを背景に、若者や家族がロシアを離れる動きが続いている
クリス・ライト米エネルギー長官は15日、サウジアラビアの東西パイプラインは「数日で」再開できると述べた。一方、損傷したパイプラインの復旧には数週間、場合によっては数か月かかるとの見方もある。ポーランドなどの主要な原油買い手は、代替調達に向けた緊急の対応を始めた。
国際調査報道ジャーナリスト連合の調査で、中国工商銀行ロンドン支店が2019年、ファーウェイの13億ドルを中国へ緊急送金するのを支援していたことが明らかになった。内部のマネーロンダリング防止規定や制裁方針への違反も指摘されている
中共と北朝鮮が核兵器を急速に増強し、核攻撃能力を高め続ける中、米国の「核の傘」にかかる圧力は強まっている。日本や韓国などの同盟国は独自の核抑止という選択肢を再評価し始めており、西太平洋で核拡散のリスクが急速に高まっている。