左は中国SNSのコメント欄。これまで完全に禁じられてきた「于朦胧」の名前が突然表示され、多くのユーザーが驚きを隠せなかった。右は故・中国人俳優の于朦朧(スクリーンショット/合成)
中国版ティックトックで「反習反共」の声急増

検閲の「ほころび」か「罠か」 中国SNSでタブー解禁?

中国版TikTok「抖音」で、長年タブー扱いされてきた言葉が相次いで表示される異例の現象が起きている。

不可解な死で封じられてきた俳優「于朦朧」の名前だけでなく、「六四(天安門事件)」「趙紫陽(天安門事件で学生への強硬措置に反対し、失脚した当時の最高指導部メンバー)」といった政治的禁句までもが削除されずに残っている。

通常であれば、抖音や小紅書、微博といった中国の大手SNSは、中共の言論統制が最も厳しい場所である。ニュースの検索ワードや投稿はもちろん、一般ユーザーのコメントに至るまで、敏感な内容は「秒で削除」「即アカウント封鎖」が当たり前だった。

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