抗炎症の正体は「熱と巡り」
科学と中医学が出会う場所:ポリフェノール食と体の調和
最近、炎症をやわらげたり、老化の進み方をゆるやかにしたり、健康に長く過ごすことへの関心が高まっています。その中で、お茶やベリー類、カカオ、豆類、野菜や果物など、ポリフェノールを多く含む食品が注目されています。
最新の研究では、ポリフェノールは活性酸素の除去や免疫の調整に役立つ可能性があるだけでなく、腸内で抗炎作用が期待される代謝物(IPAなど)をつくることも報告されています。これにより、慢性的な炎症がやわらぎ、さまざまな病気のリスクを下げる可能性があると考えられています。
興味深いことに、中医学では昔から炎症の正体を「炎」という一文字で示し、体の中の「熱」や「巡りの乱れ」として説明してきました。現代科学と中医学ではアプローチは異なりますが、体のバランスを整えて炎症を落ち着かせるという点では、どちらも共通した方向を向いています。
関連記事
中医学では、冷たい飲食物や生活習慣の積み重ねが、手足の冷えや疲労感、胃腸の不調に関わると考えます。寒体質が生まれる背景と、年齢に応じた注意点を紹介します。
中医学では、感情や日々の行いが体の状態にも影響すると考えます。仁・義・礼・智・信という五常と五臓の関係、恨みや怒りを手放す実践法を紹介します。
痰の色や質感は体内の寒熱や水分代謝の乱れを映すサインと考えられています。白い痰、黄色い痰、粘りの強い痰などの違いと、食事で気をつけたい点を紹介します。
中医学では、心の落ち着きや意識の明るさを「神」と捉え、内なる鏡にたとえます。ストレスや生活習慣で曇った心を整えるための、睡眠、自然、瞑想、道徳的な明晰さの視点を紹介します。
中医学の五行説では、怒りや心配、不安などの感情は体内の気の流れと関わると考えられています。木・火・土・金・水の視点から、心身のバランスを整える知恵を紹介します。