(Shutterstock)
抗炎症の正体は「熱と巡り」

科学と中医学が出会う場所:ポリフェノール食と体の調和

最近、炎症をやわらげたり、老化の進み方をゆるやかにしたり、健康に長く過ごすことへの関心が高まっています。その中で、お茶やベリー類、カカオ、豆類、野菜や果物など、ポリフェノールを多く含む食品が注目されています。

最新の研究では、ポリフェノールは活性酸素の除去や免疫の調整に役立つ可能性があるだけでなく、腸内で抗炎作用が期待される代謝物(IPAなど)をつくることも報告されています。これにより、慢性的な炎症がやわらぎ、さまざまな病気のリスクを下げる可能性があると考えられています。

興味深いことに、中医学では昔から炎症の正体を「炎」という一文字で示し、体の中の「熱」や「巡りの乱れ」として説明してきました。現代科学と中医学ではアプローチは異なりますが、体のバランスを整えて炎症を落ち着かせるという点では、どちらも共通した方向を向いています。

 

▶ 続きを読む
関連記事
動悸や不眠、手の震えが続くなら要注意。薬や手術だけに頼らず、中医学の「耳圧」で体のバランスを整える選択肢があります。甲状腺機能亢進症の仕組みと、自宅でできる穏やかなケア法を専門家が解説します。
冬は「気」と「血」が不足しやすい季節。中医学では、冷えや睡眠不足、目の使いすぎが血虚を招くと考えます。女性に多い不調を、養生の視点から整理します。
大寒は、寒さの底で一年の気が動き始める節目。ぶり大根は肝・脾・腎を調え、気の巡りを無理なく整える一品として、年初の養生に適した料理とされる。
多汗症は体質と深く関係します。中医学では発汗の種類を見極め、茶飲や外用など自然な方法で体のバランスを整え、汗の悩みを根本から改善します。
真冬は肺が乾き、腎が冷えやすい季節。脾を養い、気の上下を整える食事が大切です。ターメリックと魚介を使ったパエリアで、体の内側から冬の乱れを調えます。