中共の報復外交が招く孤立 世界で進む脱中国の動き
中国共産党(中共)が約20年にわたり続けてきた経済制裁や報復外交が、国際社会の警戒を強めている。日本への海産物禁輸やリトアニアの通関排除など、気に入らない国を経済的に締め付ける手法は一見効果的に見えるが、専門家は「中国の信頼を損ない、各国の連携した反制を招きつつある」と警告する。
英誌「エコノミスト」は12月8日、中共の外交パターンは「常に一定の圧力を保ちながら、その対象を次々と変えていく特徴がある」と指摘した。
今回、新たな標的となったのは日本の高市早苗首相だ。高市氏が先月、「中共が台湾を攻撃すれば、日本の存亡に関わる事態となる可能性がある」と述べたことを受け、中共は日本産水産物の輸入禁止、訪日自粛の呼びかけ、コンサートや映画上映の中止、さらには軍事的威圧など、複数の報復措置に踏み切った。
関連記事
中国の2026年第3四半期GDP成長率は4.4%と予測され、年間目標の下限を下回る見通しだ。半導体やAIが伸びる一方、内需や不動産は低迷。IMFは資本配分の偏りが生産性の伸びを抑えていると指摘
中国で仕事をする台湾芸能人に求められる「政治的忠誠」。中国で稼ぐために、どこまで求められるのか
せっかくの大型連休、観光スポットには警察官がずらり。上海の外灘や南京路では今年も「人間の壁」が登場。少々殺伐として見える光景だが、ここまで警戒するのには理由がある
中国の大学で広がる「密告競争」。VPN、欠席、ゲーム、禁止家電、SNSでの発言まで、ライバルの弱みを大学に通報。相手が推薦から外れれば、自分にチャンスが回ってくる
中共がWHO次期事務局長選に政府高官の宋莉を擁立する計画だとロイターが報じた。米国のWHO脱退を背景に、中共による国際機関への浸透や影響力拡大、候補者の独立性をめぐる懸念が高まっている