【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

常識を覆す ラードが世界で最も健康的な食べ物トップ10入り

「最も健康的な食べ物」と聞いて、多くの人はまず野菜や果物を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、最新の「世界の健康食物ランキング」が発表され、その意外な結果に驚く人が続出しています。というのも、よく知られているアーモンドやチアシードに加え、ラード(豚の脂)が健康食品のトップ10に名を連ねたのです。

イギリスのメディア「サリー・デイリー(The Surrey Daily)」によりますと、ある研究チームが「最も健康的な食べ物」を特定するために、1千種類以上の食材を分析し、それぞれに栄養スコアを付与しました。スコアが高いほど、他の食材と組み合わせた際に、1日あたりに必要な栄養素をよりバランスよく満たす助けとなり、摂取過多も防げることを意味します。

驚くべきことに、ランキングの首位を獲得したのは、野菜でも果物でも肉類でもなく、アーモンドでした。アーモンドは97点という非常に高いスコアを記録しています。

研究によると、アーモンドには豊富な一価不飽和脂肪酸が含まれており、心血管の健康を効果的に促進するほか、糖尿病の改善にも役立つとされています。さらに、アーモンドは抗酸化物質、たんぱく質、食物繊維、マグネシウムなど、さまざまなビタミンとミネラルに富んでおり、多くの栄養士が推奨する優れた食品です。

心血管の健康を促進、糖尿病の改善にも役立つアーモンド(Shutterstock)

 

そのすぐ後に続くのは、96点で第2位となったバンレイシ(釈迦頭)です。バンレイシは「世界で最も健康的な果物」とも呼ばれ、抗酸化物質、食物繊維、ビタミンが豊富で、免疫力の向上や炎症の軽減に役立ちます。

ただし注意が必要なのは、バンレイシの種には毒素が含まれているため、誤って食べないよう注意が必要です。

抗酸化物質、食物繊維、ビタミンが豊富なバンレイシ(Shutterstock)

 

続いて、第3位はディープシーバス(深海性のスズキ)、第4位はヒラメ、第5位はチアシード、第6位はカボチャの種、第7位はスイスチャード(フダンソウ)と、いずれもよく知られた健康食材が並びます。

その中で最も意外な食材が第8位――それがラード(豚の脂)です。スコアは73点でした。研究によると、ラードは羊肉や牛肉よりも多くの不飽和脂肪を含んでおり、オメガ3脂肪酸を多く含むことを意味します。さらに、ビタミンB群やミネラルも豊富に含まれているといいます。

この結果に対し、多くのネットユーザーが「おばあちゃんが卵を焼くときに使っていたラードって、こんなに健康的だったのか」と驚きの声を上げています。

フライパンにのせたラード(Shutterstock)

一方で、研究チームはこのランキングはあくまで参考資料であり、真の健康の鍵は多様な食材をバランスよく摂取することにあると強調しています。

近年、専門家の間では腸内細菌叢(腸内フローラ)の重要性に注目が集まっており、それは人体の「第二の脳」とも呼ばれています。腸内環境は免疫力や感情、さらには心理状態にも深く関わるためです。

ラードに対する従来の否定的なイメージは、今後見直されていくかもしれません。ラードを上手に取り入れた調理法が、今後新たな健康食トレンドとして注目を集めそうです。

(翻訳編集 橋本龍毅)