ハッカーのイメージ画像(Oleksii Pydsosonnii/大紀元)

マドゥロ氏拘束を「餌」に米政府を標的か 中国共産党系ハッカー集団の手口

サイバーセキュリティの専門家は、中国共産党系のハッカー集団が1月初旬、米国政府および政府当局者に対し、フィッシングメールを送信した可能性があると明らかにした。メールの件名は、米軍によるベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束に関連するものだった。これは、中国のハッカーが時事ニュースを「餌(ルアー)」として利用している実態を浮き彫りにしている。

スイスに本社を置くグローバル・サイバーセキュリティ・データ保護企業のアクロニス(Acronis)によると、1月5日、「米国は今、ベネズエラの次の一歩を決定する」という名称の圧縮ファイルが、一般公開されているマルウェア分析プラットフォームにアップロードされた。

同社の研究員がこのファイルを分析したところ、プログラムの特徴的な書き方(コード)や、攻撃に使用されたサーバーなどの設備(インフラ)の共通点から、これが「ムスタング・パンダ(Mustang Panda)」と呼ばれるハッカー集団によるものだと判断した。研究員によれば、実際にターゲットが被害を受けたかどうかは不明だが、マルウェアが侵入した場合、攻撃者はターゲットのコンピュータからデータを窃取し、継続的なアクセスが可能になるという。

▶ 続きを読む
関連記事
豪コンサル企業を模した偽サイトが、米政府・軍関係者らを標的にした中国情報機関系の勧誘工作に使われた疑いが浮上。FBIは関連する13ドメインを差し押さえた。日本でも類似の接触への警戒が必要だ
中国本土との関係が疑われる攻撃者が、複数のAIエージェントを連携させた自律型攻撃システムで台湾政府機関を標的にした疑い。85機関に侵入し、2500件超の人事情報を取得した可能性がある
カナダ国籍の中国系女性を、NATO欧州連合軍最高司令部は第三国のためにスパイ活動を行った疑いで拘束した。過去の就職申請で確認していた不正行為と、カナダの安全審査制度の問題点を探る
フランス海軍の元ラファール戦闘機パイロットが、中共への機密情報提供の疑いで正式捜査の対象となった。欧米の元戦闘機パイロットを狙う中共軍の人材獲得の実態を追う
米政府が中国AIモデルの「蒸留」疑惑を調査する。技術窃取を確認すれば制裁も検討し、9月の米中AI協議でも主要な争点となる見通しだ