2026年1月15日、ベネズエラのロドリゲス暫定大統領(中央)。左は国民議会議長で実兄のホルヘ・ロドリゲス氏、右は内務・治安を担うディオスダド・カベジョ氏(Federico PARRA / AFP via Getty Images)

米 マドゥロ氏逮捕前に政権ナンバー2と接触

1月3日、トランプ米大統領が米軍に電撃作戦を命じ、国境を越えてベネズエラのマドゥロ大統領夫妻を逮捕したとして、国際社会に衝撃が広がった。ロイター通信が17日、トランプ政権は作戦実施の数か月前から、同国で「ナンバー2」とも目される強硬派のカベジョ内相と秘密裏に接触しており、マドゥロ氏拘束後も連絡を続けていると伝えた。

カベジョ氏は、マドゥロ政権で大統領に次ぐ実力者とされる。故チャベス前大統領の側近で、情報機関や警察、軍などに影響力を持つほか、親政府系民兵組織「コレクティーボス」も掌握しているとされる。

ロイターが複数の関係者の話として、トランプ政権は昨年1月の発足初期から、直接または仲介者を通じてカベジョ氏との接触を開始したと報じた。協議は約1年にわたって続き、米軍作戦の数週間前まで連絡を保っていたという。

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