米議会報告 中共とマドゥロ政権の秘密取引を明らかに
アメリカ議会の諮問機関である米中経済安全保障調査委員会は報告書を公表し、過去数十年にわたり、ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権と中国共産党(中共)当局との間で、金融、石油、国防、社会統制の各分野において緊密な関係が構築されてきたと指摘した。
同委員会は1月13日、「中国―ベネズエラ概況」と題する報告書を発表。ベネズエラは中共にとって中南米で最も重要な協力国の一つであり、過去20年間にわたり、中共との間で深い経済的結び付きを形成してきたとしている。また、同国は中国製軍事装備の中南米最大の購入国でもあるとした。
台湾国防安全研究院の研究員、沈明室氏は、「議会向けのこの報告書は、中国とベネズエラの間で、これまで表に出てこなかった協力関係の実態を明らかにしている。当然、世論に影響を及ぼすことになる」と指摘した。その上で、「アメリカの行政府は以前からこうした事実を把握しており、すでに一定の対応を取ってきたはずだ。今後は動きがさらに加速するだろう」と述べた。
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