イメージ画像。(Javier Soriano/AFP via Getty Images)
なぜ人々は直感的に不安を覚えるのか

ここまでして勧めたいのか 中国で臓器提供が表彰対象に

中国各地で、臓器を提供した人を「見義勇為(勇気ある善行)」として表彰する制度が広がっている。

見義勇為とは本来、危険を顧みず他人の命を救った行為に与えられる称号である。そこに臓器提供が含められたことで、中国のネット上では「ここまでして勧めたいのか」「称号まで付けるのはさすがに異常だ」といった呆れや反発の声が相次いでいる。

人々がこの動きを直感的に「怖い」と感じている背景には、長年積み重なってきた不信感がある。近年、中国では学校で臓器移植を扱う授業や試験が行われ、健康診断を名目に生徒全員から採血する事例も続いてきた。

▶ 続きを読む
関連記事
東京・武蔵野プレイスで、海外での不透明な臓器移植や強制臓器摘出のリスクを伝えるポスター展が開催。世界70か国の作品を通じ、出所不明な臓器をめぐる倫理的課題や帰国後の医療リスクを訴え、命の尊厳を問いかけている。会期は10月6日までの3日間
米上院が「法輪功および強制臓器収奪被害者保護法案」を可決した。超党派の上下両院議員が声明を発表し、中国での強制臓器収奪をめぐる人権侵害の責任追及や制裁の必要性を訴えた
米上院は9月28日、「法輪功および強制臓器摘出の被害者保護法案」を全会一致で可決。同法案は米議会が推進する、法的拘束力を持つ制裁法案で、中共政府による法輪功学習者やその他の良心の囚人からの生体臓器摘出を抑止し、処罰することを目的としている
国際移植学会の開催を機に、法学者の袁紅氷氏が中国の生体臓器摘出問題を告発。法輪功学習者や弱者を標的とした産業チェーンの実態や軍事費への資金流用を指摘し、国際社会へ継続的な真相究明を訴えている
『ヒューマン・ハーベスト』は中国における不透明な臓器移植ビジネスと「臓器収奪」の問題を追ったドキュメンタリー映画だ。法輪功学習者などの「良心の囚人」から、本人の同意を得ずに臓器を強制的に摘出している事実は中国で今も続いている