2012年5月3日、北京の天安門広場で恒例の国旗降下式典を見物する観光客を、中国共産党の準軍事警察が警備している(Feng Li/Getty Images)

中国の最終決戦が到来 それは中国共産党の権力の犠牲の上に成り立っている

中国共産党(中共)内部で続いてきた内戦は、1月25日までに完全に表面化し、党の結束と統制が保たれているかのように見せてきた外観は崩れ去った。

党内抗争に関わるすべての勢力は、短期的に中国本土の統治を維持する望みがある限り、この「党の団結」という外観を守りたいと考えていた。

しかし、党内の分裂が露呈したことで、社会不安に対する抑制は事実上失われ、名目上の最高指導者である習近平は、民間社会、党内、さらには中国人民解放軍(PLA)内部の不安を抑え込むため、全面的に治安部隊に依存せざるを得なくなった。習近平の身辺警護と国家統制の重責は、公安部とその中核組織である公安局、さらに人民武装警察に委ねられている。

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