習近平体制に忍び寄る不安 党内に広がる恐怖と粛清の連鎖
中共中央軍事委員会副主席の張又俠が1月24日に正式に拘束されたと発表されて以降、中国共産党党首である習近平の今後の命運に注目が集まっている。分析では、張又俠の失脚は、習近平が完全に孤立状態に陥ったことを示す象徴的な出来事だとされており、習近平は「粛清を重ねるほど恐怖が深まり、その恐怖がさらなる粛清を招く」という死のスパイラルに陥っていると指摘されている。
中共国防部は1月24日、中央政治局委員で中央軍事委員会副主席の張又俠と、中央軍事委員会委員で統合参謀部参謀長の劉振立が、「重大な規律・法律違反」の疑いで立件調査を受けていると発表した。
これまでとは異なり、元中央軍事委員会副主席の何衛東、元国防相の魏鳳和、李尚福らが長い期間消息不明になってから正式に失脚が発表されたのに対し、より高位にある張又俠が迅速に立件調査入りを公式発表されたことは極めて異例とされる。
関連記事
台湾の著名司会者・蔡康永氏が民進党候補の選挙集会に出席したことで、中国での広告やインタビュー記事、番組が相次いで削除された。元産経台北支局長矢板明夫氏は、中国で稼ぐことは「悪魔から小遣いをもらうようなものだ」と指摘
中国共産党がチベットでドローンや顔認識、AIを組み合わせた監視体制を拡大している。法輪功学習者への監視や、生体認証・予測型警務、海外への統治手法の広がりも報告されている
習近平の健康状態をめぐり再び注目が集まっている。米メディアは、訪米時に中国側が5時間の休憩時間や専用休憩室を求め、歩行距離や立っていられる時間まで考慮して日程を組んだと報じた
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析