習近平体制に忍び寄る不安 党内に広がる恐怖と粛清の連鎖
中共中央軍事委員会副主席の張又俠が1月24日に正式に拘束されたと発表されて以降、中国共産党党首である習近平の今後の命運に注目が集まっている。分析では、張又俠の失脚は、習近平が完全に孤立状態に陥ったことを示す象徴的な出来事だとされており、習近平は「粛清を重ねるほど恐怖が深まり、その恐怖がさらなる粛清を招く」という死のスパイラルに陥っていると指摘されている。
中共国防部は1月24日、中央政治局委員で中央軍事委員会副主席の張又俠と、中央軍事委員会委員で統合参謀部参謀長の劉振立が、「重大な規律・法律違反」の疑いで立件調査を受けていると発表した。
これまでとは異なり、元中央軍事委員会副主席の何衛東、元国防相の魏鳳和、李尚福らが長い期間消息不明になってから正式に失脚が発表されたのに対し、より高位にある張又俠が迅速に立件調査入りを公式発表されたことは極めて異例とされる。
関連記事
中共系企業が提供する安価な5G通信網。その裏では、各国を技術・資金・インフラ面で依存させる「シリコン・カーテン」が広がっている。ファーウェイ問題や一帯一路を通じて進む「デジタル属国化」の実態を分析する
最近、中国版のTikTok、抖音(ドウイン)では「深夜の造反」と呼ばれる現象が現れている。市民が隠喩的な文章で、特定の時間帯に中国共産党への不満を投稿している。
中共元国防相だった李尚福と魏鳳和が、4月7日、死刑判決を受けた。中国問題研究者の袁紅冰氏は、台湾海峡有事をめぐる見解の違いや、習氏への忠誠を疑われたことが処分の一因だとの見方を示している
米国が制裁を科したイラン産石油輸入関連の中国製油会社に対し、中共は口頭では「反撃」姿勢を示す一方で、水面下では国内銀行に当該企業への新規融資停止を密かに命じていたことが明らかになった。
昨年11月、高市早苗首相が「台湾有事論」を表明して以降、日中関係は急速に悪化した。日本メディアの調査によれば、中国の複数の大学が「国が認めていない」との理由で相次いで訪日交換留学プログラムを取り消しており、学生の中には「悲しくて一晩中眠れなかった」と訴える者もいる