(新唐人テレビのスクリーンショット)

駐中国米国大使 中共による外国企業に対する企業秘密提出の強要を批判

米中首脳が4月に会談を予定する中、米国駐中国大使のデービッド・パデュー氏は中国共産党(中共)が輸出許可と引き換えに外資系企業に機微な商業情報の提供を求めていると公に批判した。これについて、トランプ政権が中共に対し、より強硬な姿勢へと転じつつあることを浮き彫りにしているとの見方が出ている。

米国駐中国大使のデービッド・パデュー氏は1月29日、在中国米国商工会議所が主催した行事で講演し、外国企業は中共が導入した輸出許可制度に従うことを求められており、その制度では外資系企業にサプライチェーン情報の提供を義務付けていると指摘した。パデュー氏は、こうした情報は多くの場合、米フォーチュン500企業が負う機密保持義務の大半に抵触すると述べた。

台湾・南華大学国際事務・企業学科の孫国祥教授は、中共がデュアルユース物資の輸出管理を名目に、実際には情報収集と経済的威圧を強化し、中共の統制を受けず、企業秘密や技術、データを中共に吸い上げられない、日米欧企業の「非紅色」サプライチェーン移転に圧力をかけている可能性を示すシグナルだと分析した。また、トランプ第2期政権は中国に対する相互主義の原則で強硬姿勢に転じ、中国の違反行為を黙認せず、世界貿易機関(WTO)の透明性義務や企業の機密保持権を侵害していると名指しで批判していると述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
中共は、海外信託への資産移転、運用益、清算益を課税対象とする新ルールを発表。税率は20%で、過去の未納分も90日以内の申告を求める。香港の保険商品にも課税が広がると指摘
中国の自動車市場で、合弁・外資系ブランドのシェアが2026年6月に24.5%まで低下した。中国系ブランドは上半期に71.8%を占め、日米独メーカーは販売が大幅に減少。EV転換の遅れや海外サプライヤー依存が背景にある
フォーチュン中国500強で国有企業の支配力が一段と拡大。不動産大手は順位急落・脱落が相次ぎ、中国経済の構造転換とAI偏重戦略の実態が浮かぶ
中国の土地収入が前年同期比3割超減と急減。印紙税は倍増するも穴埋めには程遠く、地方財政は深刻な資金不足に直面。中央集中も進み、インフラ停滞や統計不信が拡大している
2026年上半期、中国のGDPは4.7%増えた一方、小売売上高は1.3%増にとどまった。都市部の消費低迷、住宅ローンの純減、預金の資産運用への流出、約1億人に及ぶ債務問題から、中国経済の実態を読み解く