張又俠秘密書簡が波紋 専門家「内容は虚偽でも体制の危機は実在」
近日、張又俠が習近平に宛てて書いたとされる秘密書簡が、ネット上で急速に拡散している。この書簡では、張又俠が自身の汚職疑惑を否定し、拘束された真の理由は習近平との根本的な対立にあると主張。また、習近平による高度な権力集中を批判している。さらに書簡では、三中全会の場で習近平が実際に健康上の問題を起こし、その結果、権力を奪われたとも記されている。書簡の内容は体制内部の実情と一致しているものの、必ずしも張又俠本人が書いたとは限らず、中国共産党(中共)内部の権力闘争が激化した中で生まれたものと見る向きが強い。
書簡の主な内容は、張又俠が拘束された真の理由は汚職や違法行為ではなく、中央軍事委員会主席責任制の解釈をめぐる習近平との根本的な対立にあるというものだ。張又俠は、習近平がこの制度を「家長制」に変質させ、過度に権力を集中させ、細部に至るまで軍事に介入していると批判している。
書簡では、台湾への武力統一の時期、ロシアとの戦略協力の深度、軍幹部の急速昇進の基準など、複数の重大な対立点が挙げれている。特に、三中全会前に、習近平がロシア・ウクライナ戦争に乗じて台湾を攻撃しようとしたものの、張又俠がこれに反対し、その結果、習近平が激昂して発病して入院、会議が中断寸前に追い込まれたとする内容も含まれている。
関連記事
2026年、中国共産党軍で進行する苛烈な大粛清を分析。習近平が自ら抜擢した将官さえ次々と葬り去る異常事態は、軍の指揮系統を麻痺させている。独裁者が求める「絶対的な安全」が国家最大の危機を招く
中国の全人代常務委員会で軍将領9人が一斉に罷免された。これは習近平が進める軍浄化の加速と「軍改革」の綻びを示唆している。一方で有力者の張又侠らは免れており、軍内部で激しい権力闘争が続く
米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した
中国共産党の重鎮、張又俠と劉振立の罪状が「政治問題」から「官職売買」へ変遷。軍内での権力闘争を汚職事件として処理し、刑事手続きを容易にする当局の狙いを、軍内部の情報筋や専門家の分析に基づき詳報する
軍関係者に近い人物によると、中共当局が張又俠と劉振立を「官職売買」の疑いで処罰する方向で準備を進めている