(2011年8月10日、中国江蘇省連雲港市にある中国銀行の支店で、行員が紙幣を数える様子(VCG via Getty Images)

人民元がドルに取って代わる未来はやってくるのか 

中国人民銀行(PBOC)が人民元の対外価値を引き上げる動きを進める中で、中国共産党政府が中国通貨に、より広範な国際的役割を持たせようとしていることは明白だ。

中国共産党(中共)の習近平は、人民元が現在、国際取引と価値保存の主要手段として揺るぎない地位を占めるドル、すなわち銀行家や経済学者が「世界の準備通貨」と呼ぶ役割に挑戦できるだけの地位を獲得することを望んでいることを、これまでに幾度となく示唆してきた。将来、人民元がドルに取って代わる可能性はあるが、その取り組みには長い時間を要するのは確実であり、その間、中国は代償を負うことになる。

中共政府は2009年、中国の一部輸出業者に対し、ドルではなく人民元での決済を認めたことを契機に、この取り組みを開始した。以降、中国は主に「一帯一路」構想を通じ、輸出入の双方で人民元の利用を拡大してきた。最近では、国有の中国鉱物資源集団が、オーストラリアのBHPグループからのドル建て出荷の受け取りを一時停止するよう購入者に求めたことが、継続する取り組みの兆候として浮上した。これと並行し、中国人民銀行は、人民元の対外価値を引き上げることで「人民元の国際化を促進する」と表明した。

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