中国共産党中央軍事委員会副主席、張有霞の逮捕は、中国共産党幹部間の権力闘争の激化を浮き彫りにした。画像はイメージ (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

【分析】中南海の変局 張又俠拘束で事態は三つの結末も

中共中央軍事委員会副主席の張又俠と中央軍事委員会委員の劉振立が拘束された事案は、中共上層内部の対立激化を浮き彫りにしている。中共政局の今後の行方を巡り、各方面で議論と憶測が広がっている。

1月24日、張又俠と劉振立の失脚が突然発表され、同日夜に中共軍報は社説を掲載して政治的評価を示した。1月31日から軍報は3日連続で両者を批判した。

2月2日、中共軍報は評論を掲載し、再び張又俠と劉振立の名を挙げ、「張又俠、劉振立ら腐敗分子の処分」は「進路を阻む障害と足かせ」を取り除くものだと主張した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党(以下、中共)の権力の本質は、典型的な「土匪型権力」である。すなわち、暴力によって権力を奪取し、さらに暴力によってその権力を維持するというものである。
習近平の父・習仲勲も処刑寸前だった。1935年の粛清から現代のAI監視まで、中共の社会統制はどう進化したのか。約9万字の研究報告書『中共治安機関の構造研究』が、1000万人超の情報網やデジタル監視の実態を解き明かす。
上海で開かれる世界AI大会を前に、習近平の訪問に合わせて警戒態勢が強化された。高層住宅には窓を閉めるよう求める通知が出たとされ、海外ネット上では当局の対応を皮肉る声が広がっている
中国の繁栄は依然として西側主導の開放的な国際秩序に依存しているが、中共はその秩序の弱体化を画策している。しかしある論文は、秩序を崩すほど自らの繁栄の基盤を損なうリスクが高まると指摘している。日本も対中デリスキングを加速している。
中国セキュリティ企業の内部ファームウェア流出により、通信特徴からVPNや検閲回避ツールを識別する仕組みが判明。遮断や速度制限の可能性、監視体制の高度化が浮き彫りとなった