2025年4月2日、米国のドナルド・トランプ大統領はワシントンのホワイトハウス・ローズガーデンで開催された「米国を再び豊かに」と題するイベントで演説し、相互関税の問題について図表を手に説明した(Brendan SMIALOWSKI/AFP via Getty Images)

トランプ相互関税は失効 対中関税はなお約35%

米連邦最高裁の判断を受け、トランプ大統領が導入した世界的な相互関税は上乗せが停止された。一方、トランプ大統領がその後に発動した世界一律10%の関税は発効している。現在、対中関税は10%引き下げられ、約35%前後となっている。

米東部時間24日午前0時1分、トランプ政権が「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づいて上乗せした世界的な相互関税は正式に失効した。一方で、「1974年通商法」第122条に基づく10%関税が同時に発効した。

米連邦最高裁は先に、IEEPAを根拠とする関税措置を違憲と判断し、世界的な相互関税のほか、中国・カナダ・メキシコに対するフェンタニル関連関税も対象に含めた。トランプ大統領はこれを受けて行政命令に署名し、相互関税に代わる措置として世界一律10%の暫定関税を発動した。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領は8月12日、郵便投票を制限する大統領令をめぐり、下級審の差し止め命令の効力停止を米連邦最高裁に求めた。11月の中間選挙を前に、郵便投票の規則をめぐる司法判断が焦点に
東南アジアの拠点を舞台に巨額の暗号資産をだまし取る国際詐欺組織に対し、FBIが本格的な反撃を進めている。人身売買や暴力で維持される「詐欺工場」の実態と、巨額資金の押収や摘発に挑む米当局の最新動向を伝える
公開されたファウチ氏の内部日記から、パンデミック初期の政治的思惑やワクチン効果の認識、メディア統制の実態が浮き彫りに。政府中枢で何が起きていたのか、膨大な一次資料からコロナ危機の深層を暴く決定版論評
衛星1基を撃ち落とす「一対一」から、衛星網全体を無力化する「一対多」へ。レーザー、サイバー、電子戦が変える次世代の宇宙戦とは
「2028年!」の声にトランプ氏は「出馬したいが、法律は非常に厳格」。3選への意欲をにじませる一方、「法律は非常に厳格だ」とも述べた。