木原稔官房長官 (Photo by JIJI Press / AFP via Getty Images) / Japan OUT

日米政府「石油備蓄放出の決定ない」「ホルムズ海峡の再開近い」

令和8年3月9日、木原官房長官は記者会見において、中東情勢の緊迫化が国内経済や金融市場に与える影響について政府の認識と対応方針を示した。東京市場では日経平均株価が一時4200円を超える急落となり、為替市場でも1ドル158円台後半まで円安が進むなど、金融市場において大きな変動が生じている。木原官房長官は、こうした市場の動向に対して「高い緊張感を持って注視しており、万全の対応を取るべく海外当局等ともさらに緊密かつ機動的に連携していく」と述べた。また、原油価格が1バレル100ドルを超える水準に上昇していることについては、市場で決定されるものであるため日本経済への影響に関する予断を持ったコメントは差し控えるとしつつも、すでに政府として原油調達先の拡大や国内のガソリン価格・電気・ガス料金の安定に向けた対応の検討などに向けて動いていることを強調した。

さらに、3月8日にイランで新たな最高指導者が選出され新体制が発足したことに関して、木原官房長官は他国の内政であるため直接的なコメントは避けつつも、今後のイラン国内の動向を注視していく姿勢を示した。その上で、「エネルギー安全保障を含む中東地域の平和と安定、そして国際的な核不拡散体制の維持は我が国にとって極めて重要」であり、事態の早期鎮静化に向けて国際社会と連携し外交努力を行っていくと述べた。日本の国家石油備蓄の放出については、現状で日本の石油需給に直ちに影響が生じるとの報告は得ておらず、「国家備蓄の放出を決定した事実はない」と明言し、引き続き状況を注視しながらエネルギーの安定供給確保に万全を期すとした。

一方、米国のクリス・ライト・エネルギー長官は、3月8日に出演したCBSのニュース番組「Face The Nation」において、イラン情勢とホルムズ海峡の状況について見解を述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
原油価格の上昇やインフレ懸念を背景に世界的な債券安が進むなか、日本国債の利回り上昇は主要7か国(G7)の中で最も小幅にとどまった。日本は国内総生産(GDP)比で200%を超える政府債務を抱える一方、政府が保有する金融資産を差し引いた純債務は粗債務を大きく下回った。
日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を1.25%に引き上げることを決めた。1.25%は1995年以来、31年ぶりの高水準となる。利上げは前回から3か月ぶりで、これまでよりもペースを速めて利上げに動いた形となった。
総務省は2026年8月の全国消費者物価指数(2025年=100)を発表した。価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は102.0となり、前年同月比1.7%上昇した。
サウジ東西原油パイプラインが無人機攻撃で停止。赤澤経産相は、約200日分の官民備蓄と米国・UAEからの代替調達により必要な原油量は確保できると説明した。一方、中東情勢の不透明感で価格上昇が懸念される
経産省はGX戦略地域の第1弾として18地域を認定した。データセンター集積型は9地域全てが選ばれ、AI普及で増える電力需要への対応と地域産業・雇用の創出を目指す。コンビナート再生型は川崎市のみ認定された