2026年1月27日、北朝鮮の最高指導者である金正恩(中央)とその娘(右)が、性能が刷新された大口径ロケット砲システムの試験発射を、北朝鮮国内の非公開の場所で視察(KCNA VIA KNS / AFP)

金正恩 習近平の祝電に2週間遅れで返答 中ロで対応差

中東情勢の緊張が高まり続ける中、その影響は各国の外交や地政学的な関係にも広がっている。こうした中、北朝鮮が見せた一連の動きが専門家からの注目を集めている。

北朝鮮は最近、外交と軍事の両面で相次いでメッセージを発信した。中東情勢について公式見解を示す一方、最高指導者の金正恩が、中国共産党総書記の習近平からの祝電に対し約2週間後になってようやく応答したことが憶測を呼んでいる。

AP通信によると、北朝鮮はイランの最高指導者に選出されたハメネイ師の次男モジタバ師を支持する立場を示した。

同時に、北朝鮮は、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を「違法」と批判し、両国がイランの内政に干渉していると糾弾した。

AP通信が北朝鮮外務省の匿名の報道官の発言として報じたところによると、「北朝鮮はイラン国民が自らの指導者を選ぶ権利を尊重する」とした上で、米国とイスラエルによる軍事行動や「内政に干渉し、さらには現行体制の転覆を公然と扇動する試み」を非難した上、こうした行為は国際社会から批判されるべきだと主張した。

さらに北朝鮮の国営メディアによれば、金正恩は2週間の間に2度、新型の主力戦艦を訪れ、同艦に搭載可能とされる核弾頭巡航ミサイルの発射実験を視察した。

専門家の中には、こうした動きは北朝鮮海軍の軍事力を誇示する狙いがあるとの見方が出ている。イランの前最高指導者ハメネイ師が殺害され、さらに米国がイラン海軍の一部戦力を撃沈したとされる状況を受け、北朝鮮が対外的なメッセージを発信したとされている。つまり、イランとは異なり、北朝鮮の軍艦は核弾頭を搭載できるという能力をアピールする意図があるとみられている。

一方、韓国の通信社「聯合ニュース」の報道によれば、金正恩は9日、習近平に書簡を送り、今年2月に自身が再び朝鮮労働党総書記に選出されたことに対する祝意への謝意を表した。しかし、中共外交部はすでに先月23日の時点で、習近平が金正恩に祝電を送ったことを確認しており、北朝鮮が約2週間後になってようやく返信したこの時間差は、専門家の間で意味深長だと受け止められている。

これに対し、北朝鮮とロシアの指導者間のやり取りは、より迅速で緊密な様子がうかがえる。昨年12月25日、ロシアのプーチン大統領は金正恩に新年の祝電を送り、両国は「壊れることのない友情」で結ばれていると強調した。これに対し金正恩はわずか2日後に返信し、ロシアと北朝鮮はロシア・ウクライナ戦争において「生死を共にする」関係にあると述べていた。

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