茂木外相 イランとの「個別交渉」を否定 緊迫するホルムズ海峡 日米と国際社会の動向
茂木敏充外相は22日、フジテレビの報道番組に出演し、イランに対して日本船舶のホルムズ海峡通過を個別に働きかける可能性について「いまのところそこまで考えていない」と述べ、日本だけが単独で特例措置を求める考えを否定した。ブルームバーグが報じた。
現在、世界のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡では、日本関連船舶45隻が足止めされている。茂木外相はこれらの船舶の安全について「政府としてもしっかり責任を持ちたい」と強調する一方「みんな通れる状態を作ることが極めて重要だ」と指摘。日本船に限定した特別扱いではなく、航行の自由を広く確保する環境整備を重視する姿勢を示した。また、仮に停戦状態となり機雷が障害となっている場合には、日本の機雷掃海技術を活かした自衛隊の派遣を検討する可能性にも言及した。
茂木外相が単独交渉を否定した背景には、イラン側の揺さぶりがある。イランのアラグチ外相は20日のインタビューで、日本側との協議を経て日本関連船舶の海峡通過を認める用意があると明らかにし、既に協議に入ったと明言していた。しかし、茂木外相は電話会談において日本船舶に対する特別な扱いの有無は確認していないと説明しており、両者の認識には食い違いが見られる。原油輸入の9割超を中東に依存する日本にとって海峡通過は死活問題であるが、イランの提案は日本に「日米同盟」か「エネルギー確保」かの究極の選択を迫る外交カードであるとの見方が広がっている。アラグチ外相は停戦を受け入れず、アラグチ外相は停戦を受け入れず、完全で包括的で永続的な終戦を要求する強硬姿勢を崩していない。
関連記事
中東情勢の緊迫化と中国の石油買い占めによるエネルギー危機が迫る中、高市首相はアジアの供給網を強靭化する新枠組み「パワー・アジア」を発表した。医療物資確保など日本経済防衛の要となる施策を解説
日本とポーランドの関係が新たなフェーズへ。「包括的・戦略的パートナーシップ」への格上げと、Xで明かされた両首脳の知られざる舞台裏
日本とポーランドが共同声明で台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認したことを受け、中華民国外交部は15日、日本とポーランドが共同声明の形で台湾海峡情勢への重視を示したのは今回が初めてだと表明した。
片山さつき財務相とベッセント米財務長官は15日、ワシントンで会談し、中東情勢を背景とした原油や為替市場の動向について連絡を緊密化することで一致した
日本政府は15日、アジア地域18か国および国際機関が参加する「AZEC+オンライン首脳会合」を開催した。高市早苗首相は中東情勢の悪化で影響を受けるアジア太平洋諸国に対し、エネルギー調達などを支援するための100億ドル(約1兆6千億円)規模の金融協力を実施すると表明した。