「自衛隊支援の約束はない」木原官房長官が米国連大使の発言を否定 緊迫する中東情勢と日米間の認識
木原稔官房長官は23日午前の記者会見で、事実上の封鎖状態が続くホルムズ海峡の安全確保に関連し、アメリカのウォルツ国連大使が「日本の総理が海上自衛隊(の一部)による支援を約束した」と主張したことについて、「日本として何か具体的な約束をしたとの事実はない」と述べ、明確に否定した。複数のメディアが報じた。
ウォルツ米国連大使は22日、米CBSテレビの番組に出演し、ホルムズ海峡の安全確保に向けてイタリアやドイツ、フランスなども協力を約束したと主張した。さらに司会者から、それらの支援が米イスラエルとイランによる戦闘が終わった後に行われるのか問われた際、時期には触れず「我々は日本の首相から海上自衛隊の一部による(支援の)約束を取り付けたばかりだ」と発言していた。
このウォルツ国連大使の発言に対し、木原官房長官は23日の会見で「具体的な約束をした事実はない」と述べた。
関連記事
中東情勢の緊張が続く中、ホルムズ海峡を通過する石油輸送量が紛争開始後の最高を記録した。米エネルギー長官によると、8月31日の輸送量は1700万バレルを超えた
トランプ米大統領は、イランが再建を進めていたレーダー網が「ほぼ完成するまで待って」米軍が攻撃したと説明。防空・監視施設や海上戦力を標的にし、報復には追加攻撃を警告した
トランプ米大統領は、ホルムズ海峡の国際水域に敷設された機雷をすべて除去・爆破したと発表した。イランには新たな機雷敷設を行えば船舶を破壊すると警告。米海軍は中央航路の安全確保を進めている
米中央軍は5月初め以降、約1300隻の商船によるホルムズ海峡の通航を支援し、6億6千万バレルを超える原油が運ばれたと明らかにした。イランの威嚇や攻撃が続く中、石油輸送の現状を追う
トランプ米大統領は14日、ニューヨーク州ロングアイランドで演説し、イランを打ち破った後、「ホルムズ海峡を米国領と宣言する」と発言した。全米の犯罪率低下を強調し、ニューヨーク州知事選の共和党候補ブレイクマン氏への支持も表明