北京の寿命は尽きたのか 習近平に「二心を抱く」者が多数
習近平が政権を握って以来、自ら抜擢した党・政府・軍の側近が相次いで失脚、あるいは消息不明となっている。さまざまな兆候から、習近平は孤立を深め、危機的状況にあるとの見方が出ている。分析では、軍から党内に至るまで習近平に対し「二心を抱く(忠誠心がない様子)」者が多く、すでに威信は大きく揺らいでいると指摘している。
米シンクタンクの戦略国際問題研究所は2月24日の報告書で、2022年以降、中国共産党(中共)軍では少なくとも36人の将軍と中将を粛清し、さらに65人の将官が行方不明、または粛清された可能性があると指摘した。重複を含めて換算すると、軍の最高指導ポスト176のうち52%を更迭した。
今年1月には、中央軍事委員会副主席の張又侠と統合参謀部参謀長の劉振立が失脚した。中央軍事委は習近平を除くと、昨年新たに加わった副主席の張升民のみが残る状況となっている。
関連記事
中共系企業が提供する安価な5G通信網。その裏では、各国を技術・資金・インフラ面で依存させる「シリコン・カーテン」が広がっている。ファーウェイ問題や一帯一路を通じて進む「デジタル属国化」の実態を分析する
最近、中国版のTikTok、抖音(ドウイン)では「深夜の造反」と呼ばれる現象が現れている。市民が隠喩的な文章で、特定の時間帯に中国共産党への不満を投稿している。
中共元国防相だった李尚福と魏鳳和が、4月7日、死刑判決を受けた。中国問題研究者の袁紅冰氏は、台湾海峡有事をめぐる見解の違いや、習氏への忠誠を疑われたことが処分の一因だとの見方を示している
米国が制裁を科したイラン産石油輸入関連の中国製油会社に対し、中共は口頭では「反撃」姿勢を示す一方で、水面下では国内銀行に当該企業への新規融資停止を密かに命じていたことが明らかになった。
昨年11月、高市早苗首相が「台湾有事論」を表明して以降、日中関係は急速に悪化した。日本メディアの調査によれば、中国の複数の大学が「国が認めていない」との理由で相次いで訪日交換留学プログラムを取り消しており、学生の中には「悲しくて一晩中眠れなかった」と訴える者もいる