イスラエルは26日、ホルムズ海峡封鎖の黒幕とされるイラン革命防衛隊のアリレザ・タングシリ海軍司令官を殺害したと確認した

イラン海軍司令官を殺害 ホルムズ海峡再開への道開くか

イスラエルは3月26日、ホルムズ海峡封鎖の黒幕とされるイラン革命防衛隊のアリレザ・タングシリ海軍司令官を殺害したと確認した。これにより、海峡通航の再開に向けた環境が整いつつあるとの見方が出ている。アメリカ軍はその後、イランの大型艦船の9割以上を破壊し、海軍力をほぼ完全に無力化したと発表した。ウィトコフ特使も、イランが事態打開の道を探っていると明らかにした。トランプ氏はその後、イランのエネルギー施設への攻撃を10日間延期すると表明。

イスラエル軍は3月26日、前夜に実施した精密攻撃で、イラン革命防衛隊のアリレザ・タングシリ海軍司令官を殺害したと発表した。革命防衛隊のベフナム・レザエイ海軍情報局長も同時に死亡したという。

イスラエルのネタニヤフ首相は、「この人物(タングシリ海軍司令官)の手は血に染まっている。彼はホルムズ海峡封鎖の黒幕でもあった」と述べた。

イスラエル側によると、タングシリ氏はホルムズ海峡での機雷敷設や封鎖を直接指揮し、地域の海上輸送の安全に直接的な脅威をもたらしていた。

アメリカ中央軍も同日、タングシリ氏の死亡を確認した。クーパー海軍大将は声明で、タングシリ氏が8年にわたりイラン革命防衛隊海軍を率い、多くの攻撃や殺害に関与してきたと指摘する。アメリカ財務省は2019年6月、同氏を「特別指定グローバル・テロリスト」に指定し、2024年にはドローン開発に関連する追加制裁を科している。

アメリカ中央軍司令官のクーパー氏は「われわれはすでに、イラン海軍の大型艦船の92%を破壊した。もはや航行は不可能だ。私の作戦評価では、イランは地域内や世界で海軍力を展開し、影響力を及ぼす能力を失った」と指摘した。

クーパー氏はまた、開戦以降5回目となる戦況説明で、アメリカ軍がすでに1万か所を超えるイラン軍事目標を攻撃し、イランのミサイル、ドローン、海軍関連の生産施設や造船所の3分の2以上を無力化したと明かした。

ウィトコフ中東特使は、「イランはこの行き詰まりから抜け出す道を探っている」と述べた。

さらにウィトコフ氏は26日、アメリカが衝突終結に向けた交渉の土台として、15項目の和平案をイラン側に提示した。イランは対外的には協議を否定しているが、アメリカと仲介役のパキスタンはいずれも、イランはアメリカ側提案を検討していると示した。

トランプ氏は、「彼らは今、合意を懇願している。われわれは妥当な合意が結べるかどうか見ていく。正しい合意に応じれば、ホルムズ海峡は開かれる」と述べた。また、イランに対し、核兵器の野心を完全に放棄すべき時だと警告し、応じなければ深刻な結果を招くとけん制した。その後、イラン政府の要請を受け、同国のエネルギー施設への攻撃を10日間停止し、期限を4月6日午後8時まで延期すると投稿した。

関連記事
トランプ大統領は、中間選挙前には原油価格も正常な水準に戻るとの考えを示した。さらに、中共の習近平党首に書簡を送り、イランへの武器支援の有無をただしたが、習はこれを否定したと明かした
イスラエルとアメリカが、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラを巡り、短期停戦の可能性を協議していることが、イスラエル当局者の話で分かった
アメリカがイランの港への海上封鎖を発表したことで、原油価格が急騰。専門家は、衝突が沈静化し、代替供給が進めば、価格と物流が比較的早く落ち着く可能性もあると見ている
2026年4月、イランとの交渉決裂を受け、米国はホルムズ海峡の「限定的封鎖」という実力行使に踏み切った。全面戦争を避けつつ、イランの急所を突くワシントンの冷徹な「勝利の定義」と、その戦略的規律を解説する
米中央軍の司令官であるブラッド・クーパー海軍大将は、封鎖から36時間以内、米軍がイランと外部を結ぶ海上貿易を遮断し、イランの港湾と沿岸地域に対して全面的な封鎖を実施したと明らかにした