イラン海軍司令官を殺害 ホルムズ海峡再開への道開くか

2026/03/27 更新: 2026/03/27

イスラエルは3月26日、ホルムズ海峡封鎖の黒幕とされるイラン革命防衛隊のアリレザ・タングシリ海軍司令官を殺害したと確認した。これにより、海峡通航の再開に向けた環境が整いつつあるとの見方が出ている。アメリカ軍はその後、イランの大型艦船の9割以上を破壊し、海軍力をほぼ完全に無力化したと発表した。ウィトコフ特使も、イランが事態打開の道を探っていると明らかにした。トランプ氏はその後、イランのエネルギー施設への攻撃を10日間延期すると表明。

イスラエル軍は3月26日、前夜に実施した精密攻撃で、イラン革命防衛隊のアリレザ・タングシリ海軍司令官を殺害したと発表した。革命防衛隊のベフナム・レザエイ海軍情報局長も同時に死亡したという。

イスラエルのネタニヤフ首相は、「この人物(タングシリ海軍司令官)の手は血に染まっている。彼はホルムズ海峡封鎖の黒幕でもあった」と述べた。

イスラエル側によると、タングシリ氏はホルムズ海峡での機雷敷設や封鎖を直接指揮し、地域の海上輸送の安全に直接的な脅威をもたらしていた。

アメリカ中央軍も同日、タングシリ氏の死亡を確認した。クーパー海軍大将は声明で、タングシリ氏が8年にわたりイラン革命防衛隊海軍を率い、多くの攻撃や殺害に関与してきたと指摘する。アメリカ財務省は2019年6月、同氏を「特別指定グローバル・テロリスト」に指定し、2024年にはドローン開発に関連する追加制裁を科している。

アメリカ中央軍司令官のクーパー氏は「われわれはすでに、イラン海軍の大型艦船の92%を破壊した。もはや航行は不可能だ。私の作戦評価では、イランは地域内や世界で海軍力を展開し、影響力を及ぼす能力を失った」と指摘した。

クーパー氏はまた、開戦以降5回目となる戦況説明で、アメリカ軍がすでに1万か所を超えるイラン軍事目標を攻撃し、イランのミサイル、ドローン、海軍関連の生産施設や造船所の3分の2以上を無力化したと明かした。

ウィトコフ中東特使は、「イランはこの行き詰まりから抜け出す道を探っている」と述べた。

さらにウィトコフ氏は26日、アメリカが衝突終結に向けた交渉の土台として、15項目の和平案をイラン側に提示した。イランは対外的には協議を否定しているが、アメリカと仲介役のパキスタンはいずれも、イランはアメリカ側提案を検討していると示した。

トランプ氏は、「彼らは今、合意を懇願している。われわれは妥当な合意が結べるかどうか見ていく。正しい合意に応じれば、ホルムズ海峡は開かれる」と述べた。また、イランに対し、核兵器の野心を完全に放棄すべき時だと警告し、応じなければ深刻な結果を招くとけん制した。その後、イラン政府の要請を受け、同国のエネルギー施設への攻撃を10日間停止し、期限を4月6日午後8時まで延期すると投稿した。

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